付け焼き刃の覚え書き

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「警部マクロード」 NBC

2007-10-26 | ミステリー・推理小説
 『刑事コロンボ』と同じくNBCのミステリームービーの1本だったのが『警部マクロード』で、『刑事コロンボ』の後番組で放映されました。この頃はゴールデンタイムをアメリカ製警察・探偵ドラマが占め、nonnoで海外ドラマの特集が組まれたくらい。
 『警部マクロード』も好きでしたね。『刑事コロンボ』と正反対のカラッとしたアクション・ドラマ。ニューメキシコ州から研修でやってきた保安官が、都会のスマートなやり方など知ったことかと西部劇さながらに45口径銃を振り回してニューヨークの悪漢と対決する話。牛泥棒、駅馬車強盗、列車強盗、銀行襲撃、コンボイの暴走、投げ縄、アラモ砦、騎馬警官……。
 主人公のマクロード警部を演じるのは今は亡き『激突!』のデニス・ウィーバーで、吹き替えは宍戸錠のはまり役。彼の暴走に頭を抱えるニューヨーク市警のクリフォード刑事部長の声は、横溝正史アワーや『釣りバカ日誌』でもお馴染み加藤武。この2人に、マクロードに引きずられてトラブルに巻き込まれるブロードハースト巡査部長の3人を軸に毎回の物語が進むのですけれど、丸顔にメガネのフォーク歌手ジョン・デンバーが頭の切れる保安官助手で登場する『コロラド大追跡』、市警本部が砦と化して大攻防戦が繰り広げられる市警本部三部作の『市警本部大攻防戦』がベスト・エピソードかな。『俺がハマーだ!』にも似たようなエピソードがありますね。あんな感じ……というか、あれの原点。
 単にふざけた大騒ぎだけじゃあ、面白くなりません。あくまでもみんなが真面目に収拾をつけよう、つけようとするほど裏目に出てドツボにはまり、気がつけばマクロード流の西部劇の真っ直中に放り込まれる都会の真面目警官たち……という構図が面白いのです。
 『刑事コロンボ』もDVDで出ていることだし、こちらも日本語版が出ないかなあ……。

「警部マクロード」★★★★★

【カウボーイ】【ニューヨーク】【テンガロンハット】【我が道を行く】

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