今回は初めてSONYのα7シリーズ用に調達した「SIGMA」のマクロレンズのお話です。
<105mm F2.8 DG DN MACRO | Art>
SONY純正の90mmマクロより100gほど重たいのですが、純正同様の使い勝手のAFLボタンや便利な絞りのデクリックスイッチがあり、そして防塵・防滴を誇ります。SONY純正の手ぶれ補正がないのにこのSIGMA的重さですから写りに期待しますよね(笑)。
今までSONYで使うサードパーティといえば<Tamron>か<Voigtlander>がほとんどでしたのでSONYで使う初めてのSIGMAという私的位置づけです。
ご覧のようにバランス的には「α7IV」に付けたほうが良さげですが、170gほど軽い「α7S」の機動力の高さもあり一長一短です...ですがどちらにしてもフードを付けるとかなり長めのレンズとなります^^;)。
それでは作例を見ながら美味しいところ・ちょっと不味いところなど記してみたいと思います...
[彼岸花:α7IV使用]
少し距離を置いた時など中望遠の圧縮感を感じさせますし、前ボケ・後ボケともに素直な方だと思いますが残念ながらというか当然ながらTamron的な柔らかさ・優しさにはちょっととどかないかも...。
かといってSIGMAの「カミソリマクロ」の系譜を継いでいるかと言われると...そうであって、そうでないという感じです。切れ味鋭く頑なにシャープというわけでなくそこはかとない柔らかさを持ち合わせた良さがあります。
私の使っているNIkonのマイクロ「AF-S Micro-Nikkor 60mm F2.8G ED」の<柔らかシャープ>に比べて度合いでいえば若干シャープに寄った写りかなという感じです^^。
色もそこそこ素敵に出してきます、がこれが「α7S」にかかるとまた素敵な画(色・空気)を出してくるんです...
なかなか良い空気を出してきます。
α7Sらしくよく色を拾ってくれますし、またこのレンズもそれに応えてくれます^^。
まあそれにしてもこのレンズのMFは最近多い「バイワイヤー方式」というものなんですが...私としては従来型のヘリコイドが直接前後の動きを司る方式がタイトなピント合わせが楽で好きなんです...軽めでとても大きな回転角となるこのバイワイヤー式はピントの山がいまひとつ掴みにくく馴染めない感じで慣れるのだろうかと不安になります^^;)。
しかしそれを補うがごとくα7IVに付けるとファインダーが大変見やすいレンズとなるんです...これほんと驚きました、AF・MFどちらにしてもピント拡大を使うことがなかったです^^。
続いて昆虫にいってみましょうか...
こうした中望遠マクロあたりから上のような昆虫の撮影がとても楽になりますが、ほんと逃げられずにフォーカシングが行なえます、まあホシホウジャクのようにすばしっこいものはMFで苦労しますが(笑)。
こうした撮影時意外と便利だったのが絞りの「デクリックスイッチ」です、ホシホウジャクの時など連続可変で<f/8>から開放まで開けていたらご覧の背景が見えてきて思わず開放でホシホウジャクを追っかけていました...近接・マクロ域での撮影がとても楽しくなりますね。
そしてAFはHSM(超音波モーター)で素速い方ですが、近接での迷いは多い方だと思います。まあそうしたケースではMFの方が多いので問題ないのですが、AFでのリミッタースイッチが細かく刻んでくれ[FULL・0.5m~∞・0.295m~0.5m]この操作に慣れるとAFの迷いによるストレスも解消していきます^^。
いかがでしたでしょうか...まだまだ本格使用はこれからですが、2台のカメラによるファーストインプレッションとしてはMFでの若干の慣れが必要ですが概ね満足...いやそれ以上にマクロ撮影が楽しくなるレンズがやってきた感じですね^^。
今回は初めて手に入れたα7シリーズで使うSIGMAの105mmマクロレンズの楽しい話題でした...^^。
撮影機材:
α7IV & α7S
105mm F2.8 DG DN MACRO | Art