goo

言いっぱなし、やりっぱなし/「駅に放火、無差別殺人」ネットで予告 中学生を補導

2008-06-16 02:48:56 | ニュース
何が、どんだけ不満なんだろうね。











「駅に放火、無差別殺人」ネットで予告 中学生を補導(抜粋)
2008年6月15日
 
「新潟駅に放火し、駅周辺で無差別殺人を起こす」と

インターネットで予告したとして

新潟県警は15日

新潟市の男子中学生(13)を補導した。

中学生は

非行事実を認めているという。


<新潟東署>
①男子中学生は10日午後7時半ごろ
②「2ちゃんねる」に

「6月30日月曜日、19時30分に、新潟駅に放火する。放火した後、新潟駅周辺で無差別殺人を起こします」

と自宅のパソコンから書き込んだ

③書き込みを見た複数の人が110番などで通報
④警察庁から連絡を受けた県警が捜査していた











さらに











福岡の「殺人予告」は17歳少女 いたずら目的か(抜粋)
2008年6月15日

携帯電話の掲示板サイトに

「九州の駅で歴史に残る大量殺人をする」

と書き込まれていた問題で

福岡県警は15日までに

同県に住むアルバイトの少女(17)が書き込んだとの見方を強め

任意で事情聴取した。


<県警>
①少女は書き込みをしたことを認め

「こんなに大騒ぎになるとは思っていなかった」

②いたずら目的とみられ
③軽犯罪法違反容疑で近く書類送検する方針























殺人予告で19歳逮捕=商店街名指し「皆殺す」-広島県警(抜粋)
2008年6月15日

インターネットの掲示板に

商店街を名指しして

「秋葉原のあの事件…皆殺します」

などと書き込んだとして

広島県警中央署は15日

業務妨害の疑いで

広島市西区の新聞配達員の少年(19)

を逮捕した。

容疑を認めているという。


<状況>
①少年は9日午後6時すぎ
②携帯電話を使って、広島県地区限定の無料掲示板に
③同市中区の「本通商店街」を名指しの上で
④殺人を予告する書き込みをした疑い











ここまでは

10代。











「秋葉原見て勇気」アメリカ村無差別殺人予告で大学生聴取(抜粋)
6月14日 スポーツ報知

インターネットの掲示板に

「大阪・ミナミの繁華街アメリカ村で無差別殺人を起こす」との

“犯行予告”

を書き込んだとして

大阪府警南署は13日までに

軽犯罪法違反(業務妨害)の疑いで

大阪学院大4年の男子学生(21)を

発信者と特定し

事情聴取した。


<事件>
①学生は今月10日午前2時半から3時40分ごろまでの間に
②自宅から携帯電話でネット掲示板サイト「夜遊びweb」に

「6月16日3時にアメ(リカ)村で無差別殺人おこします」
「秋葉(秋葉原)の件でこんな僕も勇気がわきました」

などと11回書き込んだ

④同署は、アメリカ村一帯に警察官を多数配置して警戒に当たった

⑤10日に掲示板を閲覧した女性が

「警察に通報する」

と書き込むと

学生は

「早く通報してくれませんか」
「早く私を助けてくれませんか」

などと返答

⑥女性は10日午後、110番通報した


<学生>
「秋葉原の無差別殺傷事件を見て、いたずらしようと書き込んだ。通報されるのは分かっていたが、まさか自分が特定されるとは思っていなかった。自分のしでかしたことを反省している」
「(大阪市福島区で親と同居しているが)親との折り合いが悪く、学校の勉強もうまくいかずイライラしてストレスがたまっていた」


大阪学院大の主な卒業生には

マラソン金メダリストの高橋尚子
お笑いコンビ・チュートリアルの福田充徳ら

がいる。











ま、これも

10代に「毛が生えたようなもの」か?



学生だし。



この記事

ナットクできないのは



「大阪学院大の主な卒業生にはマラソン金メダリストの高橋尚子、お笑いコンビ・チュートリアルの福田充徳らがいる。」



ここ。



なんか関係あるの、それ?











歌手・奥井亜紀さんのマネジャー脅した男逮捕 秋葉原事件挙げ(抜粋)
6月15日 産経新聞

女性歌手のマネジャーに

「東京・秋葉原の無差別殺傷事件」

を例に挙げて

「事件の実行をにおわせるメールを送った」

として

大阪府警吹田署は15日

脅迫容疑で京都市中京区の無職(35)

を逮捕した。


<事件>
①容疑者は今月11日、歌手の奥井亜紀さん(36)の男性マネジャー(44)に
②秋葉原の無差別殺傷事件に触れて

「僕は(犯人と)同じような境遇で事件を起こす動機は十分」などと

14日に大阪府内で予定されていたコンサート会場での犯行をにおわせるメールを送った疑い

③容疑者は奥井さんのファンクラブ会員

「買ったチケットが、ほかの会員より送られてくるのが遅かった」

などと以前からトラブルになっていた

④メールの転送を受けたコンサートの主催者が同署に相談して発覚
⑤同署はコンサート会場で容疑者に任意同行を求めたが
⑥凶器は持っていなかった











ジジイになると

とたんに「ヒネて」くる。



これは

全く違う事件だ。



犯行予告は

「目的」ではなく

「手段」。



いやらしさがにじみ出てる気がする。



それにしても

これだけの数

「模倣犯」

がいるのか。



秋葉原の事件で

「殺伐とした空気」が流れる中

「大地震」

が起きた。



そこでもまた

「死にたくはなかったであろう人たち」が

何人も亡くなったんだろうけど

その地震報道に隠れて

「これほどの数の模倣犯が出てること」には

驚きを禁じえない。



が一方

ナットクしてしまう気持ちもあり

複雑だ。



福岡の事件
「こんなに大騒ぎになるとは思っていなかった」



大阪
「通報されるのは分かっていたが、まさか自分が特定されるとは思っていなかった」



この二つのセリフが象徴的だ。



どちらも

「匿名で書ける」けど
「大勢の人が見て」いて
「社会に対して発言ができる」

ことを知ってるのに

「大騒ぎ」にならないとか
「自分が特定」されないと

思ってる。



「自宅から携帯電話」で書き込んで

「特定されない」って思う?



どんだけ「メデタイ」んだ。



これだけの事件が起きてすぐ

「九州の駅で歴史に残る大量殺人をする」なんて書き込みをしておきながら

「こんなに大騒ぎになるとは思っていなかった」なんて

本当に思ってたんだとしたら

そんなこと

容易には信じられない。



こういうワイドショー的事件にはツキモノだけど

「評論家」なる先生がでてきて

いろいろ解説してる。



その中で

帝塚山学院大の小田教授って人が

「少年が大人になりきれなかっただけなのかもしれない」

なんてことを言ってる。



確かに

子供ってのは

「後先考えないもの」だ。



「頭がいい子」ってのもいるけど

それでも

どっか抜けてる。



750ライダーというバイク漫画の名作がある。



その中で印象に残ってるシーンの一つは

主人公の少年が

「道にボールが転がってきたら、その後に子供が飛び出してくるって考えろ」

って言われるところ。



「急に飛び出してきたからよけられなかった」

じゃなくて

「予測しろ」

ってことなんだけど

「ボール遊びに夢中になった子供はボールの行方しか見ていない」

という特性をよく表現してる。











「殺害後の計画は頭になかった」加藤容疑者が供述(抜粋)
6月14日 読売新聞

東京・秋葉原で17人が死傷した無差別殺傷事件で

殺人未遂容疑で逮捕された容疑者(25)が

警視庁の調べに対し

「殺害までの計画は立てていたが、その後のことは頭になかった」

と供述していることがわかった。


<同庁幹部>
①容疑者は

事前に殺傷能力の高いナイフを用意したり
歩行者天国に合わせて計画を実行に移したりしていたが

②事件後のことについては

「どうするかまでは考えていなかった」

と供述

③万世橋署員らに現行犯逮捕された際も

暴れたり
叫んだりした様子はなく
逃げるそぶりも見せなかった

④一方で、所持品や自宅の捜索で遺書などは見当たらず
⑤自殺する意思もなかったとみられる











これはたぶん

「本当」

なんだろう。



そのとき「目の前にあるもの」しか見えていない。



これを書く前に

「刹那の時代」という題名で

違う書き方で書いたけど

同じことだ。



「この後どうなるか」

なんてものは見えず

見えるのは

「今現在、目の前にあるもの」

だけ。



「完全自殺マニュアル」

という本を知ってますか?



かなり昔に発売され

当時は「物議をかもした」自殺のヤリカタについて書いてある本です。



例によって

「100円」で入手し

最近読んだんですが

改めて

「自殺する気はなくなりました」。



鉄道自殺
焼身自殺
飛び降り
服毒

様々な死に方があるものです。



その全てについて

「メリット・デメリット」が

書いてあります。



一見

「自殺を勧めてる」ようにも見えますが

そう単純ではないような気がします。



著者本人の言葉を抜粋すると

「強く生きろなんてことが平然と言われてる世の中は閉塞してて息苦しい。

・・・こういう本を流通させて「いざとなったら死んじゃえばいい」という

選択肢を作って・・・風通しを良くして、ちょっとは生きやすくしよう」

ということだそうです。



はじめから「本気で死ぬ気」になってれば

「マニュアル」にもなるんでしょうが

「決心が固まってない」人にとっては

腰が引ける内容が多い。



たとえば

「列車事故で死んだ場合、どんなひどい最後になるか」とか
「遺族に請求される莫大な賠償金」とか

あるいは

「焼身自殺で生き残ってしまったときの後遺症」とか。



ガス自殺では

「自分が自殺未遂」なのに

「アパートの上の階の女性が中毒死」して

損害賠償請求されたと書いている。



「張り紙をしてガス自殺」した例

にも触れ

「他人にもっとも迷惑をかけやすい手段であることを念頭に置いておこう」

と筆者は書いている。



「自殺は止めないが、その結果についてはよく考えろよ」

というメッセージがあるように感じられる。



ガスと張り紙と言えば

「硫化水素」

だ。



「危険。開けるな。」

と書いて自殺するのが流行した。



しかし

実際には

ドアを開けなくても

「ガスは漏れ」

多くの人が

「自殺の巻き添え被害」

を受けた。



「世界ではじめてやった自殺方法」ならば分かるけど

「あれだけの報道が流れ」

「原因となる入浴剤の販売制限」まで行われたのに

あいかわらず

「張り紙を張って自殺」しようとするのは

なぜだろう?



「何も考えてない」からじゃないだろうか?



何も考えずに

「自殺をする」人たちの増加。



何も考えずに

「人を殺す」?



秋葉原の事件に関しては

「自己中心」とか
「わがまま」とか

怒りのコメントや報道が

多いんだけど

そういうことより

「恨みに思う会社や人間」ではなく

「縁もゆかりもない他人」に対し

意味も理由も希薄なまま

「残虐な殺人行為をした」

ということを

もっと

「恐れるべき」

じゃないだろうか?



先日

エスカレーターの三角板に首が挟まって

危うく「命を落としかけた子供」がいた。



彼は

「一生懸命落し物を拾おうとしていた」。



「板にぶつかっても」

まだ、あきらめなかった。



そして・・・。



この事故は「予測できない」。



事故の検証では

「三角板の形状が正しくない」との指摘があった。



それは確かにそうなんだけど

そもそも

「板にぶつかってるのに」

それでもまだ

「首を引っ込めない」

というのは

「想定外の事故」

だと思う。



「想定外のものについて備える」

という言葉は

それ自体

論理が破綻しているのではないか?



今回の秋葉原の事件では

「ホコ天」が中止され
「ダガーナイフ」が禁止された。



でも

渋谷の交差点に

4トントラックで突っ込み
通販で買った切れ味鋭いナイフで

凶行に及ぶヤツや

「マジメで通ってたヤツ」が

「狩猟のためということで入手した散弾銃」を手に

新宿の繁華街で大暴れ

という事件を止めることは

「不可能」だろう。



「犯罪予告をした模倣犯」たちも

今回は

「ネットでいたずらしただけ」だ。



しかし

彼らの心に

「実際に殺人をすること」との間に

本当に「垣根」はあるんだろうか?



「不満」という引き金だけで

垣根は

「たやすく壊れる」んじゃないんだろうか?



10代後半

あるいは成人してるのに

「まさか、そんなことになるとは思わなかった」

という発言。











自分は「鳥肌が立つ」ほど、怖いんだけど。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )