恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2023/09/11 池袋演芸場昼席(主任:柳家小里ん)

2023年09月11日 | 噺とか
9月中席の初日、池袋は小里ん師匠のトリ。
国立のトリに二度も足を運び、
最近はすっかりハマってしまいました。
顔付けも少し渋めな感じなのと、
柳家の噺家さんが多いですね。
客席もどちらかというと落ち着いた感じ。
なかなか寄席でお目にかからない師匠も。

十徳   まんと
湯屋番  小もん
転失気  海舟
漫才   おしどり
無精床  小きん
万病円  小三太
奇術   如月琉
つる   歌る多
宗論   さん遊
漫才   ロケット団
鹿政談  小団治
─仲入り─
釜泥   わさび
鰻の幇間 小さん
曲独楽  紋之助
試し酒  小里ん

詳細は控えますが、
寄席でなかなか見かけない師匠、
それはそれなりの理由があるのかな、と。
池袋のお客さんだけあって、
決して噺がわからず静かなのではない、
という印象をもちました。
そんなこともあって、前半は大人しめ。

初めて見る奇術の如月琉さんあたりからジョジョに盛り上がり始め、
寄席で活躍する歌る多師匠がしっかりと客席を掴んでいきます。
さん遊師匠の宗論もいじりすぎず、
かつ笑いたっぷりの楽しい一席。
末廣亭の出番をよく見る小団治師匠は、
鹿政談をたっぷりと聴かせてくれます。
ぜんざい公社のイメージが強いのですが、
さすがといったところ。

仲入り後のわさび師匠、
今日の顔付けだととにかく若い。
新作ではなく釜泥を面白く。
小さん師匠も鰻の幇間をこの出番で。
これも嬉しい誤算。

小里ん師匠、池袋のトリということで、
なにか他では聞けない噺が聴けるか、
と期待感が高まります。
酒のマクラから入り、一人酒盛か?
と思いきや、試し酒へ。
いや、これはこれでいいですね。
酒を飲む所作、飲む間に入るセリフなど、
どれをとっても目を離せない。
きっちりと期待に応える一席でした。

9月になっても相変わらず外は30℃超え。
とはいえ朝晩少しずつ涼しくなりました。
寄席でも秋の噺が出てくる頃ですね。

恐懼謹言?


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