恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2023/05/02 お江戸日本橋亭さよなら公演 扇蔵・馬桜二人会

2023年05月02日 | 噺とか
世間はいよいよゴールデンウィーク。
コロナも収まりを見せ、
人の動きもいよいよ活発になりました。
ふと時間が空いたところで寄席でも、
と思いましたが動き出しが遅く、
15時開演の日本橋亭へ出かけます。
なんでも今年で取り壊しなんだそうで、
会の名称もそれに因んだもの。
コロナ禍でめっきり訪れていませんで、
私は実に3年半ぶりの来訪になりました。
最前列の座椅子がなくなり、全て椅子席。
会場も盛況でありました。

洒落番頭 たたみ
天災   扇蔵
明烏   馬桜
−仲入り−
人参代  馬桜
試し酒  扇蔵

開口一番は三平門下のたたみさん。
前座ながら洒落番頭って珍しいですかね。
こういう会で試してみるという感じかな。
どうしても師匠にネガティブなイメージが付きまとうのですが、
会場の笑いをとっておりました。

以降ネタ出し。扇蔵師匠は天災でした。
この噺、好きなのですがなかなか生で聴く機会もなく、楽しみにしておりました。
聞けば東日本大震災などの災害があり、
なかなかかける機会がなかったそうです。
期待通りの面白さでした。

馬桜師匠の一席目は明烏。
寄席のトリネタなど廓噺の定番ですね。
何度も聞いていますが、
志ん朝師匠から稽古を受けたという、
馬桜師匠の明烏は聴き応えたっぷり。
吉原の情景描写も丁寧で、
新たな発見があったように思います。

仲入り後は馬桜師匠の2席目。
過去の病歴のマクラから本題へ。
人参代という初めて聞く噺でした。
高麗人参を題材にとったストーリー。
初めてなので注意深く聴いていないと、
サゲの部分で若干消化不良に。
解説を改めて見て、なるほど、と。
もう一度チャレンジしてみたいものです。

最後は扇蔵師匠の試し酒。
今まで聞いてきて経験上、
途中でどうしてもだれてしまう、
そんなイメージがあるのですが、
改めて注意深く聴いていると、
様々な演出方法があるのだなと感じます。
最後まで楽しい一席でした。

終わった後にはフォトタイム。
最近の流行に合わせて馬桜師匠の会ではたびたびやっているそうです。
オープニングトークならぬ、
エンディングトークをしつつ撮影タイム。





久しぶりのお江戸日本橋亭でしたが、
濃厚な楽しい時間でした。
取り壊し前にここに来るのは最後かな?
リニューアルを気長に待ちたいものです。

今日から謹言。


コメント
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