恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

5/10(水)浅草演芸ホール 昼~夜席

2017年05月10日 | 噺とか
ゴールデンウィークも終わっていますが、浅草は特別興行の最終日。
昼の代バネに彦いち師匠、夜のトリは国宝の小三治師匠。
昼の部の中入り前から夜の最後まで。

【昼の部】
三 三「たらちね」
正 蔵「松山鏡」
-仲入り-
木久蔵「看板の一」
ロケット団
きく麿「歯ンデレラ」
馬 風「漫談」
小円歌
彦いち「天狗裁き」

・彦いち師匠の古典って案外初めてだったような気がします。
 木久扇師匠の代バネをしっかり果たして笑いを誘っていました。
 個人的にも得した気分。

【夜の部】
朝太郎「子ほめ」
小かじ「狸の札」
馬るこ「東北の宿」
世津子(曲ごま)
〆 治「家見舞い」
志ん輔「稽古屋」
ぺぺ桜井
龍 玉「ざる屋」
はん治「妻の旅行」
正 楽(筍・藤娘・弁慶・正楽師匠・小三治師匠・三社祭)
権太楼「代書屋」
-仲入り-
鬼 丸「中沢家の人」
ひびきわたる
たけ平「らすとそんぐ」
市 馬「南瓜屋」
ホ-ムラン
さん喬「そば清」
鏡味仙三郎社中
小三治「宗論」

・志ん輔師匠の「稽古屋」、この噺は何度目かなんですが、
 はめものの三味線との息が合わず、おかしな感じに。
 いや、こういうのも寄席らしくて面白いんですがね。

・世津子先生は奇術ではなく曲ごまで。

・鬼丸師匠はこの間の独演会で演じた圓歌師匠との思い出を短縮版で。

・たけ平師匠の「らすとそんぐ」は初めて聞きました。
 辞世の句を作るという面白い発想の噺。
 調べてみると結構前から演じているんですね。新鮮で面白かった。

・小三治師匠、やはりこういう季節の変わり目というのは体調に堪えるのでしょうか。
 例によって枕をたっぷり。
 PM2.5の話から加藤清正、欅坂やら乃木坂の話などなどとめどなく。
 「この話はやめましょう」と言っては話題を変えつつ、笑いを誘っていました。
 最終的に「宗論」をかけましたが、最近の噺家さんがやるインチキ外国人風の語りがほとんどなく、
 シンプルな形で笑いをとるのはさすがだな、と。

連休も終わったものの、ほぼ満席の盛況。
千秋楽の一日を楽しませていただきました。

恐懼謹言。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする