沖縄・台湾友の会

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イージス戦艦大和は出現するか?

2020-11-01 13:19:14 | 日記
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル
(2020年10月30日号)
*イージス戦艦大和は出現するか?
 6月に防衛省は、迎撃ミサイル・システムいわゆるイージスの地上配備を断念した。その代替案として多機能のイージス艦を新造する方針だと、昨日の産経新聞がスクープした。
 もともとイージスは軍艦、護衛艦などに搭載されるものだが、中朝露の弾道ミサイルの性能が向上したために、その探知が従来型のレーダーSPY6では困難になった。そこでSPY7が開発されたが、大型であるため地上に配備される形になったのである。

 そのSPY7を搭載したイージス艦を新造するとなると、艦そのものが大型化せざるを得ない。また新造艦は従来積んでいなかった巡航ミサイルなども搭載する計画だというから一層大型化されると予想される。
 現在のイージス艦は排水量1万トン程度だが、1万トン程度の水上戦闘艦を海外では巡洋艦と呼ぶ。2万トンを超えるとなると戦艦と呼ばれるようになる。つまり新造されるイージス艦はイージス戦艦と呼ばれるにふさわしい威容を誇るかもしれないのである。

 歴史をひも解くと戦艦が活躍したのは第1次世界大戦までであり、第2次大戦では航空母艦いわゆる空母に海軍の主役の地位を奪われた。巨大な大砲で武装した海の城は空母の艦載機の格好の餌食となり、戦後は建造されることもほとんどなかった。
 歴史上、出現した世界最大の戦艦は、第2次大戦中の1941年に就役した日本の戦艦大和(やまと)である。2番艦の武蔵(むさし)も続いて建造されたが、大艦巨砲主義の時代はすでに去り、航空決戦主義の時代にあって日本海軍にさえ無用の長物扱いされた。最後は終戦の年1945年、奮闘むなしく米軍機により海に葬られた。(合掌)

 だがもしイージス戦艦が新造されれば、それはもはや無用の長物ではない。最高性能のレーダーと最高性能のミサイルを備えた海の城は、航空機はもちろん敵のミサイルまでも撃墜できる。75年前、日本を守りえなかった無念を晴らす時が来たのかもしれない。
 軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
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