【メルマガ台湾は日本の生命線!】チャイナエアライン(中華航空)改名問題(上)─中国の飛行機と誤解されていいのか
ブログ「台湾は日本の生命線」より。ブログでは関連写真も↓
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-3470.html
2020/04/10/Fri
■ウイルス感染対策で存在感を高める台湾だが
武漢ウイルスの感染拡大が止まらない状況の中、いまだWHOに加盟できない台湾。その最大の原因は、WHO事務局や加盟各国が中国により、「台湾は中国領土の一部」との虚構宣伝を強要されていることにある。
しかし台湾の医療技術は世界のトップレベルであり、しかもかつて単独でSARSと戦った経験もあるため、見事武漢ウイルスの感染を抑え込み、更には感染で苦しむ各国にマスク寄贈や医療支援に乗り出し、中国との違い(つまり台湾は中国の一部ではないということ)を世界に印象付けている。そのため中国は、こうした台湾の活躍を「以疫謀独」(疫病感染に乗じて台湾独立を謀る)との政治謀略だなどと痛罵してやまない。
一方台湾は、かねてより「Taiwan Can Help!」というWHO参加に向けたスローガンを掲げてきたが、今や「Taiwan can help and Taiwan is helping!」と強調しながら、存在感を示しているところだ。
ところが、せっかく「台湾は中国の一部ではない」とのアピールにおいて、従来ないくらいの成功を収めているという中で、バカバカしくも残念な出来事が発生している。
■マスク外交の効果を削いでしまう「チャイナ」の名称
目下欧州各国に数百万枚のマスクを届けている台湾だが、そのマスクを運ぶのがチャイナエアライン(中華航空)なのである。
チャイナエアラインとは日本でもお馴染みの台湾のナショナルキャリア(フラッグキャリア)なのだが、問題はその名が中国のナショナルキャリアであるエアチャイナ(中国国際航空)とそっくりであることだ。
台湾人は中華航空の「中華」は中華民国を指すもので、「中国」との違いは明らかだと考えているようだが、漢字を解さない国から見れば「中華」であれ「中国」であれ共に「チャイナ」(あるいは「チーナ」「シーナ」)。そして「チャイナ」と言えば今日の国際社会では中華人民共和国を意味してしまうのである。
オランダのアムステルダム空港に台湾から送られた百万枚のマスクが届いたのは4月9日。台湾の駐蘭代表処(大使館)はフェイスブックで、オランダ国民に向けてこう報告した。
「Hundreds of thousand of mouth masks arrived at Amsterdam Airport Schiphol with Taiwan’s national carrier China Airlines 中華航空 on April 7. Yes! Taiwan can Help and we are here to help our friends in the Netherlands」(100万枚のマスクが4月9日、台湾のナショナルキャリアのチャイナエアラインによってアムステルダム空港に到着。そうです!台湾は助けることができるし、オランダの友人を助けに来ました。)
このように、どんなに「Taiwan can Help!」と強調しても、「China Airlines」との航空会社名も書かれれば、これを見た者は「台湾はChinaの一部」だとの印象や認識を持たざるを得ないと考えるべきである。
たとえ「Taiwan’s national carrier」だと断っても、その「Taiwan」が「Chinaの一部」と誤解されるのだから、どうしようもない。
台湾の中国との差を見せるマスク外交の効果も、これで大きく削がれることになろう。台湾の外交官には、そうしたことがわからないのだろうか。
(つづく)
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2020/04/10/Fri
■ウイルス感染対策で存在感を高める台湾だが
武漢ウイルスの感染拡大が止まらない状況の中、いまだWHOに加盟できない台湾。その最大の原因は、WHO事務局や加盟各国が中国により、「台湾は中国領土の一部」との虚構宣伝を強要されていることにある。
しかし台湾の医療技術は世界のトップレベルであり、しかもかつて単独でSARSと戦った経験もあるため、見事武漢ウイルスの感染を抑え込み、更には感染で苦しむ各国にマスク寄贈や医療支援に乗り出し、中国との違い(つまり台湾は中国の一部ではないということ)を世界に印象付けている。そのため中国は、こうした台湾の活躍を「以疫謀独」(疫病感染に乗じて台湾独立を謀る)との政治謀略だなどと痛罵してやまない。
一方台湾は、かねてより「Taiwan Can Help!」というWHO参加に向けたスローガンを掲げてきたが、今や「Taiwan can help and Taiwan is helping!」と強調しながら、存在感を示しているところだ。
ところが、せっかく「台湾は中国の一部ではない」とのアピールにおいて、従来ないくらいの成功を収めているという中で、バカバカしくも残念な出来事が発生している。
■マスク外交の効果を削いでしまう「チャイナ」の名称
目下欧州各国に数百万枚のマスクを届けている台湾だが、そのマスクを運ぶのがチャイナエアライン(中華航空)なのである。
チャイナエアラインとは日本でもお馴染みの台湾のナショナルキャリア(フラッグキャリア)なのだが、問題はその名が中国のナショナルキャリアであるエアチャイナ(中国国際航空)とそっくりであることだ。
台湾人は中華航空の「中華」は中華民国を指すもので、「中国」との違いは明らかだと考えているようだが、漢字を解さない国から見れば「中華」であれ「中国」であれ共に「チャイナ」(あるいは「チーナ」「シーナ」)。そして「チャイナ」と言えば今日の国際社会では中華人民共和国を意味してしまうのである。
オランダのアムステルダム空港に台湾から送られた百万枚のマスクが届いたのは4月9日。台湾の駐蘭代表処(大使館)はフェイスブックで、オランダ国民に向けてこう報告した。
「Hundreds of thousand of mouth masks arrived at Amsterdam Airport Schiphol with Taiwan’s national carrier China Airlines 中華航空 on April 7. Yes! Taiwan can Help and we are here to help our friends in the Netherlands」(100万枚のマスクが4月9日、台湾のナショナルキャリアのチャイナエアラインによってアムステルダム空港に到着。そうです!台湾は助けることができるし、オランダの友人を助けに来ました。)
このように、どんなに「Taiwan can Help!」と強調しても、「China Airlines」との航空会社名も書かれれば、これを見た者は「台湾はChinaの一部」だとの印象や認識を持たざるを得ないと考えるべきである。
たとえ「Taiwan’s national carrier」だと断っても、その「Taiwan」が「Chinaの一部」と誤解されるのだから、どうしようもない。
台湾の中国との差を見せるマスク外交の効果も、これで大きく削がれることになろう。台湾の外交官には、そうしたことがわからないのだろうか。
(つづく)
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