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上海市長が湖北省書記に、武漢市の新書記は山東省から    国務院の香港澳門弁公室の責任者も交替した

2020-02-18 22:33:45 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和弐年(2020)2月14日(金曜日)
          通巻6368号
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 上海市長が湖北省書記に、武漢市の新書記は山東省から
   国務院の香港澳門弁公室の責任者も交替した
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湖北省の蒋超良・党委書記が解任され、後任に応勇・上海市長が指名された。
上海市長と言えば、権力の栄華に輝くポスト。かつて江沢民がついていた。大都会から田舎へ飛ばされるのだから、応勇はさぞしょげかえったのではないか。応勇は、習の側近と言われるが、その政治力より、仲良し人事であり、莫迦が去ったらアホが来たといわれかねない。

焦眉の武漢市。無能力をさらした馬国強・党委書記が解任され、山東省・済南市の王忠林・党委書記が指名された。
王忠林は山東人。異例の移動である。この矢継ぎ早の人事異動は、もちろんコロナウィルス災禍が原因だが、武漢市書記の交替劇は、中国のネット世論が不満を爆発させた結果である。

というのも昨師走に眼科医の李文亮医師が、「なんだかSARSに似た症状がみられ、伝染病対策を取るべきではないか」と発言したところ、「社会秩序を乱した」として当局に厳重に注意され、その後、李医師が2月7日に新型肺炎で死去したことでネチズンが怒り心頭、情報を隠蔽した「市のトップは責任を取れ」、はては、「習近平よ、武漢へ行け」の大合唱となっていた。こうした不満のすり替えが必要と判断したのだ。

 同時に香港のトップが交代した。
 さきにも中国の出先機関である香港連絡弁公室の王志民が解任されたが、国家行政部門の香港澳門担当トップも交代した。しかも、前任は「副主任」へ降格という見せしめ人事となった。

 国務院香港澳門弁公室主任の張暁明が降格し、新任は夏宝龍(浙江省書記)。夏は天津人で、すでに定年を過ぎているが、能力の高さを評価されたからという。
 こうやって習近平は人事の組み替えで、住民らの不満を抑え込もうと躍起だが、所詮は蜥蜴のしっぽ斬りでしかないだろう。

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