「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024年)8月27(火曜日)弐
通巻第8385号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「胡耀邦趙紫陽記念財団」の創設者、著名な民主活動家がスパイだった
ジョンルカレ、グラハム・グリーンのスパイ小説を地で行った
*************************************
王淑俊(王書君とも言う)は著名な歴史家であり、かつNYクィーンズを舞台に「胡耀邦趙紫陽記念財団」の創設者としても知られた。在米の民主活動家を支援し、台湾独立を支持し、またウィグル、チベットの独立運動の支援者として、彼を知らないものはなかった。2003年にはダライラマ法王とも会見している。
ところがビックリ。王は中国のスパイだった。王書君は1949年、山東省生まれ、青島社会科学学院の教授となって中国軍事史に関する著作を執筆した。1994年、ニューヨークに移り、市民権を獲た。コロンビア大学の客員研究員を務めつつ、胡耀邦・趙紫陽記念財団の創設者の一人となった。
「かれはながく活動家を装って機密を集めていた。ジョンルカレ、グラハム・グリーンのスパイ小説を地で行った」(マシュー・オルセン司法次官補)。
スパイと認定され、2022年に逮捕。外国エージェント容疑で起訴された。他に4人の中国人も起訴されたが、逃亡した。王は民主活動家を装って在米などの活動家の詳細情報や組織の機密を中国政府に伝えていた。2024年8月、ニューヨークの陪審員裁判で王は外国政府の代理人として活動、或いは共謀した4件の罪で有罪判決を受けた。
このケースではアメリカへきてからスパイを強要されたが、あるいは中国を出国するときから、条件だったのか、本当に活動家として活躍中にカネに困って転んだのか、そのプロセスには不明な点が多い。
香港のヒロインだった周庭もカナダへ亡命後、日本のテレビ取材に応じて「(取り調べ中に)スパイになれと誘われた」と語っている。
令和六年(2024年)8月27(火曜日)弐
通巻第8385号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「胡耀邦趙紫陽記念財団」の創設者、著名な民主活動家がスパイだった
ジョンルカレ、グラハム・グリーンのスパイ小説を地で行った
*************************************
王淑俊(王書君とも言う)は著名な歴史家であり、かつNYクィーンズを舞台に「胡耀邦趙紫陽記念財団」の創設者としても知られた。在米の民主活動家を支援し、台湾独立を支持し、またウィグル、チベットの独立運動の支援者として、彼を知らないものはなかった。2003年にはダライラマ法王とも会見している。
ところがビックリ。王は中国のスパイだった。王書君は1949年、山東省生まれ、青島社会科学学院の教授となって中国軍事史に関する著作を執筆した。1994年、ニューヨークに移り、市民権を獲た。コロンビア大学の客員研究員を務めつつ、胡耀邦・趙紫陽記念財団の創設者の一人となった。
「かれはながく活動家を装って機密を集めていた。ジョンルカレ、グラハム・グリーンのスパイ小説を地で行った」(マシュー・オルセン司法次官補)。
スパイと認定され、2022年に逮捕。外国エージェント容疑で起訴された。他に4人の中国人も起訴されたが、逃亡した。王は民主活動家を装って在米などの活動家の詳細情報や組織の機密を中国政府に伝えていた。2024年8月、ニューヨークの陪審員裁判で王は外国政府の代理人として活動、或いは共謀した4件の罪で有罪判決を受けた。
このケースではアメリカへきてからスパイを強要されたが、あるいは中国を出国するときから、条件だったのか、本当に活動家として活躍中にカネに困って転んだのか、そのプロセスには不明な点が多い。
香港のヒロインだった周庭もカナダへ亡命後、日本のテレビ取材に応じて「(取り調べ中に)スパイになれと誘われた」と語っている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます