沖縄・台湾友の会

《台湾に興味のある方》《台湾を愛する方》《不治の病・台湾病を患ってしまった方》皆んなで色々語り合いたいものです。

CIAは次世代ハイテク技術を基軸に組織を改編へ    中国がデジタルデータで世界を制覇する前に

2024-05-06 10:31:26 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024)5月6日(月曜日)弐
        通巻第8242号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 CIAは次世代ハイテク技術を基軸に組織を改編へ
   中国がデジタルデータで世界を制覇する前に
****************************************

 スタンフォード大学フーバー研究所(正式名称は『フーバー戦争・革命・平和研究所』でソ連の『プラウダ』創刊号まで揃っている。同研究所のハーバート・リンが警告を発した。
 「米国がAIなどの主要名技術開発で優位性を失い、世界的なテクノロジーのリーダーシップが変化している。米国が競争力を維持するために、バイオテクノロジー分野などでは人材ならびに戦略的ビジョンが不可欠である」

リンは『スタンフォード・エマージング・テクノロジー・レビュー』のスタッフ。フーバー研究所は共産主義の分析と研究で世界有数のシンクタンク。コンドリーサ・ライス元国務長官らがいる。

 CIAは組織の再編に向かい、AI戦略を重点に置いた。「AIを中核業務に統合する組織改編と機能強化を目的に生成 AI ツールのバックボーンとなる大規模な言語モデルやアルゴリズムの開発が含まれる」という。
動機はいうまでもない。中国との地政学的な競争の激化、CIAの分析に寄れば「中国共産党は、AI 分野を支配する野心を繰り返し表明しており、これは世界的な権力関係に深刻な課題と影響を与える。

 CIA は米国の諜報活動を脅かす中国の「ユビキタス技術監視 (UTS) 」を特に警戒している。CIA組織改編は構造変革が昼用で、「下水道と配管工事」と比喩されている。なるほど分かりやすい。
UTS開発競争で、米国がバイオメトリクスなどの分野で中国に負けると、西側は中国に屈服する懼れが拡がる。このためCIAはシリコンバレーからの協力が喫緊に必要だと訴えている。要するにCIAは技術専門家に不足しておりシリコンバーレ企業よ、もっと協力しろ、これは国家安全保障にかかわる重要なプロジェクトなんだ、と訴えているのである。

 なお「ユビキタス技術」とは東大総合研究博物館の開設によると、次のとおり。
「ユビキタスコンピューティング(Ubiquitous Computing)技術とは、コンピュータやセンサーなどを、身の回りの様々なモノや場所に埋め込み、それらを利用して実環境の状況や情報を自動認識することで、高度な情報サービスや環境制御に役立てる技術である。ユビキタス(ubiquitous)という英語は、日本語では「遍在する」「どこにでもある」という意味である。それに「計算能力」を表すコンピューティング(computing)を続けることで、いつでもどこでも、コンピュータの能力が利用できる技術ということになる。ユビキタスコンピューティングの
概念は、1980年代後半から1990年代の前半にかけて、世界各地で同時に提唱されたものである。それが、近年の技術革新により、超小型で低価格のコンピュータ、センサー、通信機器などが開発されるようになり、ようやく実際の応用が可能となってきた」


最新の画像もっと見る

コメントを投稿