沖縄・台湾友の会

《台湾に興味のある方》《台湾を愛する方》《不治の病・台湾病を患ってしまった方》皆んなで色々語り合いたいものです。

「李文亮・医師は反体制派でも共産党批判組でもなかった」   真実の声を聞き、李医師を英雄視しはじめた中国ネチズンの真意は?

2020-02-18 22:00:47 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和弐年(2020)2月10日(月曜日)
         通巻6363号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「李文亮・医師は反体制派でも共産党批判組でもなかった」
  真実の声を聞き、李医師を英雄視しはじめた中国ネチズンの真意は?
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 「あやしい。何かが隠されている」と昨師走に新型肺炎の可能性を指摘したのは歯医者の李文亮だった。風聞の拡散は国家安全保障上の脅威として取り締まりの対象となった。

 「治安を乱す風聞を吹聴するな」と当局から告発を止められ、情報の隠蔽が始まった。初動の対策を誤ったため、2月10日現在、800名を超える死者がでた。世界におそるべき伝染病が急拡大し、中国は孤立する。

 隠蔽体質は中国固有のもので、真実を国民には知らせないことが統治の原則という国柄、韓非子が言ったように、
 「其れまつりごとの民にやさしきは、これすべて乱の始まりなり」。

 ネットで李文亮が英雄視されはじめ、また現地を視察した李克強首相に支持が拡がる。SARSの折、温家宝首相が現地を視察した。江沢民は上海から一歩も出なかった。
四川省大地震のおり、軍隊は災害現場に駆けつけて救助活動をする前に秘密の核都市に派遣された。
武漢の医院を視察した李首相を称賛する声がネットに拡がるのは、逆から見れば、習批判なのである。李を英雄視するのも、間接的に習近平批判なのである。

 閉ざされたネット空間で言論が操作され、まともな批判が出来ないとなれば代理作用が起こるのも、中国人の智恵と言って良いだろう。そもそも、「李文亮・医師は反体制派でも共産党批判組でもなかった」。このポイントを批判者らは巧妙について、全体主義システムを、非難しているのである。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿