「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和二年(2020)4月17日(金曜日)
通巻6452号
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コロナ災禍は2024年まで間歇的に続くだろう
ハーバード大学調査チームが最悪シナリオを提示
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ハーバード大学の専門家による調査チームが最悪シナリオを提示した。
感染は2022年まで続き、もし終息したとしても、間歇的な伝染が起こり、2024年まで持続するだろう、というのだ。
ワクチンが発明され、また医療手段、装置などが劇的に改善されたとしても、第二次感染、第三次感染が予測され、予防体制は2022年まで、向こう三年は続くというのだから悲観的にならざるを得ない。
「これは第2次世界大戦以降、世界が対峙する圧倒的に最大の危機であり、1930年代の大恐慌以来最大の経済的惨事だ」とマーチン・ウルフがファイナンシャルタイムズに書いた(4月15日付け)
「世界は、大国が分裂し、政府の上層部が恐ろしいほど無能な状態でこの瞬間を迎えた。我々はいずれこの局面を通り過ぎるが、その先には何が待ち受けているのか。多くのことが依然、不透明だが重要な不確実性のひとつは、近視眼的な指導者たちがこの世界的な脅威にどう対応するか、にかかっている」。
待っているのは戦争かもしれない。
日本政府は4月16日なって、緊急事態宣言の適用範囲を全国規模に拡大する方針を検討するとした。
リーマンショックによる景気後退の比ではなく、そうなると、世界同時恐慌となる。私たちは最悪に備えるときを迎えたのかもしれない。
令和二年(2020)4月17日(金曜日)
通巻6452号
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コロナ災禍は2024年まで間歇的に続くだろう
ハーバード大学調査チームが最悪シナリオを提示
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ハーバード大学の専門家による調査チームが最悪シナリオを提示した。
感染は2022年まで続き、もし終息したとしても、間歇的な伝染が起こり、2024年まで持続するだろう、というのだ。
ワクチンが発明され、また医療手段、装置などが劇的に改善されたとしても、第二次感染、第三次感染が予測され、予防体制は2022年まで、向こう三年は続くというのだから悲観的にならざるを得ない。
「これは第2次世界大戦以降、世界が対峙する圧倒的に最大の危機であり、1930年代の大恐慌以来最大の経済的惨事だ」とマーチン・ウルフがファイナンシャルタイムズに書いた(4月15日付け)
「世界は、大国が分裂し、政府の上層部が恐ろしいほど無能な状態でこの瞬間を迎えた。我々はいずれこの局面を通り過ぎるが、その先には何が待ち受けているのか。多くのことが依然、不透明だが重要な不確実性のひとつは、近視眼的な指導者たちがこの世界的な脅威にどう対応するか、にかかっている」。
待っているのは戦争かもしれない。
日本政府は4月16日なって、緊急事態宣言の適用範囲を全国規模に拡大する方針を検討するとした。
リーマンショックによる景気後退の比ではなく、そうなると、世界同時恐慌となる。私たちは最悪に備えるときを迎えたのかもしれない。