バスの中で・・・

いつものように教室や打ち合わせが終わって、駅からバスに乗ったのであった。

乗客は、小さな子供連れのお母さんが２人。やや高齢のおじさんやおばさんが数人。
夕方の早い時間だから、会社帰りの人はまだいない時間帯。

ぼんやり座っていたら、後ろの席から声が。。。
「可愛いでしょ～？」
「はい」とかなんとか。。。

２歳くらいの女の子が、お母さんと一緒に座っている。
クリクリした巻き毛で、目の大きい色の白い可愛い子だ。
おにぎりを食べたり、立ち上がったり、おとなしいけど元気だ。
声をかけたのは、その後ろに座ったオバさん。７０代前後かな～。
６０代後半になると、オバさんは誰にでも話かけてくる。子供だと特にだ。
若いお母さんが「父が『こんなに憎たらしい子供から、こんなに可愛い孫が生まれるなんて』って言ってるんです」。
「そうでしょう～。孫は可愛いものね～」
「もう～、メロメロですよ」・・・・・

聞くともなしに耳に入ってきた言葉が、妙に心に残った。
ワタシは子供がいないけど、子供がいたらまったく別の人生があったンだろうな、と、ふと思う。


今の自分に不満はない。自分の人生は自分で選択してきたし、その結果は引き受ける。
でも、選択しなかった人生というのもあったワケだ。
子供が大勢いて、ワイワイガヤガヤと賑やかに雑然と暮らすのも人生。
夫婦２人だけで静かに、それぞれがやりたいことを優先させて暮らすのも人生。
カップルや婚姻をせずに、一人で自立して暮らすのも、また人生。。。。

自分が選択しなかった人生と比べることはできないけど、次に生まれてくるときは、今とは別の人生を送ってみたい、と思う。

次に生まれてくるときは、さて、ワタシは何になりたいかな～？？