メトロポリターナ(産経新聞社)3月号に掲載したコラム。
今さら3月号とか、何のつもり?って感じですけどね、すっかり忘れていたんです。
13回めにして書いちゃった、このあたしに書かせちゃった、書かせてくれちゃった恋愛ネタ。
テーマは、
ニューヨークらしい恋愛スタイル“オープン・リレーションシップ”について。
わたくし、自分では「典型的な日本女子」だと思っているんだけど?
そんな私の恋愛観と現実ってやつ。
『ニューヨークでライター』ってのに、SATCのキャリーのイメージが強すぎる…
気がする。
あんな華やかな生活してなければ、そもそもあんな恋愛ネタの引き出しない。
100%私の主観ですがね、
「ニューヨークで生活≒恋多き生活」ということは、全くもって幻想である。
身の程を知り、地に足付けて生活していこうと思うと、出会いの数とその恋が結ばれる数は比例しない。
ニューヨークに限ったことではないと思うが。
日本ではなかなかない…という意味では、外国人と出会うってことかと思うが、
そんなの当たり前。
だって、ここでは自分(日本人)がマイノリティ(外国人)だから。
というより、外国人が寄り集まったニューヨークにおいては、誰が外国人なのか?って話。
みんな、『ニューヨーカー』だ。
…で、そのニューヨーカーっていうくくりで見ると、面白い一面があったりして、
それが恋愛スタイルにもチラついていたりするのかと。
ニューヨークってのは、店やレストランの回転だけでなく、人の流れ(回転)も激しい街だ。
多くの人は何かを得ようとココへやってくる。
チャレンジの場として、ステップアップの場として選ぶ人は多いが、
ここで一生…という人は?というと、その数はぐんと減る。
もちろん、その人の流れ&動きがこの街を進化させている部分も大きいはず。
常に何かを探求しているニューヨーカーは、恋愛や結婚においても「落ち着く」―
例えば日本で言うところの、結婚&出産して、そこそこ安定した生活ができる―
ことが必ずしも花マルなこと、だと思っているわけではない。
すると、「落ち着きたい」とちょっとでも思っちゃっう日本人女子は「うーん」と唸ることになる。
トコロ変われば…
郷に入っては郷に従え
なんて言われているけど、分かっているけど、
日本で生まれ育って、ましてや日本的考え方が捨てられないこのあたしは大いに唸るわけです。
どのくらいかって言うと、
今ここで、真剣に『負け犬の遠吠え』(酒井順子著)を熟読し直しているくらい。
付箋も付けちゃっているくらい。
マーカーは引いていないけど。
…って、マーカー引く以前に、ひくね。
話がそれまくったが、
この大いに唸る状況にいるあたしの視点で、等身大のままに感じることを。
そうは言ってもですね、“ニューヨークでライター”ならキャリーまでとは言わずとも、
恋愛ネタのひとつやふたつ(しかも笑えるヤツね、のろけとか一切ご免)仕込みたいもんだわ。
そのためにも、女子力と経験値上げていかないと。
申し遅れましたが、4月からはこの連載「New Yorker's Life」、不定期での継続となりました。
不定期なので、次回いつかは分かりません。
いつかのそのときのために、充実したネタを提供できるよう日々精進したいと思います。
そしてもうひとつ。
今回日本に帰った際に、編集担当の方と話してて、はっとしたこと―。
「敵を作るのを恐れていては、面白いことは書けない」
そうね。
特にこういうタイプのコラムでは。
読者に好かれようとか『いいこと』を書こうとすると、小さくまとまっちゃうというか。
自己満足で書いているブログとは違うということ。
日々勉強であります。
引き続き『メトロポリターナ』のチェック、よろしくお願いします。
metropolitana(産経新聞社)
東京メトロ駅構内における54駅、161ラックの専用ラックにて
毎月10日発行・期間限定(10~19日までの10日間。なくなり次第終了)で
配布されているフリーペーパー。
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