曲がり角で 迷いながら

自分も家族も人生の曲がり角に。戸惑いの中の日々を迷いうろついています。

Bこさん、歩幅は3センチ

2015年01月27日 | 介護

介護人(少なくとも、介護保険の手続き上)を降りる決心をしてから、早3週間。

今までなら、2日に1度は手を引いてどこかに連れて行っていた(病院含め)。

それが、あの、プッツン以来、丁度年末に病院も一通り行き、いつもよりも予約日までの間が長くしてもらったので、1月中の受診の予約もない。

私もそんなこんなで、「散歩」に連れ出す事もない。

よって、ここのところ、週1のデイ(年末年始休みで2週ぶり)と、Bこさんの生きがいのお稽古、シャンプーも含めて週1の美容院。

まあ、それでも、週に3日は外出はしているのね。

それに、必要以上にかかわらないから、今までなら、とってもらっていたものも、自分で取りにいかなくてはならないのだから、それほど、運動量は減っていないはずなのに…。

なのにでございますよ。

歩幅3センチ。しかも、右足が3センチ進んだら、左足はそれにそろえるだけなので、ほどんと、亀ぐらいの速度。

そこまで、退化いたしました~~。

一応、一人ではどこにも行けないとの自覚が芽生えました。

雨の日にも一人で帰ってきてしまって、わたくし激怒でございましたが、そちらも、黙って(電話するから来てではなく)弱弱しい声で、

「お願いします。来て下さい。」の電話をよこすようになりました。

今日、そのお稽古の日だったんですが、行きは送って行くのにも、手は引かずに荷物だけ持ってやり、一人で歩かせました。

帰り路、本当に2センチあるかないかの段を降りることが出来ず、たたらを踏んでいるBこさん。

思わず手を差し出したところ、ためらわずにぐっと握ってきました。

段を下りても手を離さず、ぐうっと握ったまま。

まずい!

優しさのホルモンが出てしまうではないか!

出てしまいましたがな(--〆)

その、必死に握る手が、切なかった。

弟の言う「所詮はあわれな年寄り。優しくしてやれよ。」の言葉が、蘇ってしまったよ。