曲がり角で 迷いながら

自分も家族も人生の曲がり角に。戸惑いの中の日々を迷いうろついています。

Bこさんの介護認定審査からオットの参加

2015年01月25日 | 介護

自分が介護から降りるというよりも、オットを参加させなくてはいけないとの気づきもあり、丁度3月からの切り替え分に向けての介護認定審査が行われるのを、機に、少なくとも手続きはオットにシフトをもくろんだ私です。

亡きオット父Gオさんの、4年前の硬膜下出血を境に、介護保険を使う機を伺い、更にその後のGオさんの、COPDによる緊急入院→退院時からの介護保険の利用に向けて、そして、オット母をもその期に介護申請。介護保険を使っての自宅改修と、私が主導して行ってきました。

それは、もちろん、Gオさんの為ではありましたが、介護するこちらの立場が楽になるようにと言う事がありましたから、「自分の為」という面もありました。

けれども、オット父Gオさんが亡くなってからの、オット母Bこさんの私への依存は日々強くなり、こちらのばねがはじけてしまったのです。

たかだか、「要支援2」ですから、「歩ける」し、「なんでも自分で出来る」が「見守りが必要」と言う状況です。

もちろん、この状態で、一人暮らしの方も大勢いる訳で、本来なら、「自立」して、生活できるはずなのです。

「歩けるのに歩かないだけ」ですし、「自分で出来るのに家族がやってやる」と言う事なります。

私がやってしまえば、ますます、「歩かなくなる」訳で、どんどん、筋肉は落ちてきます。

本来なら、「歩かせる」見守って、「散歩に連れ出す」などしないといけない訳ですが、「デパート」なら歩けるのに、その辺は歩きたくない(みっともないと思うらしい)Bこさん。自分の趣味の教室なら、付き添ってもらい荷物を持ってもらって「自分で行っている」と思っているBこさん。(内心はわかりません。他の人には見栄を張ってそう言っているだけでしょうが)

オットにシフトをして初めての介護認定審査。

その時もきっと、「自分でなんでも出来るしやっている」と言い張るのは目に見えています。

その為、ケアマネさんも「作戦介護」の名のもとに、Bこさんとオットに「指導」というか、「理解」させるように、話をしてくれました。

始めにオットとBこさんに聞くと、「別に…」特別何もないとの返事。

「よしこさんはどう思いますか?」とのケアマネさんの問いかけに、私は「入浴と夜のトイレの対策が必要だ」との意見を言いました。

出来るだけ冷静に、具体的に話しました。

二人は異口同音に「まだいい、必要無い」を繰り返します。

つまり、夜奥の院から、よたよたと何回もトイレの往復するのも、お風呂も完全に一人で(補助なしで、見守りなしで)心配ない。との主張です。オットもBこさんも入浴時の転倒は「あり得ない」のだそうで、だから、別に何もしなくてもいいのだそうです。

今までなら、この辺でこっちはカッカ来るところですが、この日はいたって冷静。

ケアマネさんに「まあ、このように言っているので、そのままでいいんじゃないですか?」と言いました。

ケアマネさんは「お二人のお気持ちはわかりました。僕もいろんなケースを見てきています。僕の立場からですと、このような事が心配と言う事があれば、それに対して、こういう事ができます、こうすればいいと思いますと言えますが、何もしなくてもいいということであれば、こちらからは何も提案できません。ただ、正しく介護認定をしてほしいということであれば、今の状況を正確に伝えなくてはいけません。

以前Bこさんは、手すりはいらないと言いましたね?使っていないと言いましたね?今はどうですか?使わないと階段上り下り出来ませんね?付き添ってもらわないと外出出来ませんね?買い物、一人ではできないですね?病院も一人では行けないですよね?お風呂も見まもってもらって入っていますね?ベットからの立ち上がりも手すりがないと出来ませんね?

それを正しく伝えて下さい。

そうすれば、要介護になるかもしれません。

要介護になれば、今までは1ヶ所しか行けなかった通所施設が、いろんなところに行けるようになるので、Bこさんの以前希望していたリハビリのデイも行けます。

それに、入浴時の転倒はただ、ころぶのではなく、意識がなくなって倒れる事もあると言う事を踏まえておかれた方がいいです。自分がしっかりしているから大丈夫ではなくて、誰でも夜の入浴は危険があると言う事です。その時にドア側に倒れると、ドアが開かなくなりますかが、助けたくても助けられないって言う事もあります。高齢になればなるほど、そういう意味の入浴時の危険と言うのは増し、その時には意識がありませんから、思い切りどこかに頭をぶつけてしまう事もありますよ。

でも、ご本人様と介護人がそれでも構わないと言うことであれば、今のままでいいと思います。」

しばし、無言の「ご本人様」と「介護人」でございます。

はい、「元介護人」も別の意味の無言でございますよ。

まあ、お陰さまで「ご本人様」は「出来ない事は出来ない」と言い、始めは「10分程度付き添います」と言っていたケアマネさん。最後まで口添えして下さり、たぶん、正しく審査が出来たのではないかと思います。

前と違ったのは、以前は「ベットから立ち上がれますか」と「寝返りが打てますか?」のところは、「はい」の返事だけで、特別確かめもしなかったのですが、今回は「実際のベット」での審査となり、Bこさんの部屋へ移動しての審査が行われた事です。

まさか、「部屋に押しかけられる」と思っていなかったBこさんは、大慌てでしたが、その時に「杖」歩行でも覚束無い足元、しっかり披露し、私は部屋へは入れないので、待機していましたが、その辺も後で確認があり、Bこさんが、私に依存しているのに、部屋には入れさせない(部屋の入口の襖の中にカーテンと付けて中が見えないようにしてある)事も、審査の対象になったようです。

ケアマネさんにも、家の中の実情がかなりわかってもらえたようで、こっそり、

「どうします?よしこさんは、もう待ったくタッチしない方向で行きますか?」と聞かれました。

平日で、自分が開いている時には今まで通りですが、デイの日を替えるとか、手続きとか、その辺はオットにやってもらって、徐々に「介護」に巻き込んでいく方向でと、伝えました。今までのように私がケアプランを提案するのではなく、オットがどうしたらいいか考えてもらえばいい。実子である、オットがそれでいいなら、私はそれ以上はかかわらないと言う事で(*^^)v

この日以来、必要以上にBこさんの傍にはいないようにしましたし、今まではこの日は私が出かけるからと、色々私が対策をしてきましたが、あっさり、「この日は私いません」だけ。

お昼にいない時には昼食の用意もしていきましたが、今は全くフリーで出かけてしまいます。

結局私が一日仕事になっているからデイに行ってと言う日も、本人、そんなことは聞いてないとか言い出して、「オットが休みをとる(本当は休みの日なのに出かけることにしていた)」事で決着。

Bこさんのお稽古の送迎も、ムスメが来れる時にはやってくれて、

「すぐ近くなのに、本当に遠いね。あんなにおばあちゃん、大変になってたんだね。」と言っていました。

今まではムスメも小さい子を抱えて大変だし、おばあちゃんの面倒を見させるのもかわいそう。」なんて思っていましたが、なんと言っても自分のおばあちゃんなんですもの、やってもらえばいいんですよね。

と言う訳で、私、現在、羽が生えた思いでございます。

気持ちが全く違います。

軽~い軽~い、身軽になった感じがします。

まあ、オットは気の毒ではありますがね。

Bこさんも、今までは自分で勝手に日や時間を決めて、○○に誰それが来るからとか、どこそこに行くからなんて言ってましたが、一応お伺いを立てるようになりましたよ。

私の実家母の介護人である弟は「お互い大変ですなあ。でも、トドちゃんもかわいそうだから、適当にしてやってよ。」だってさ。

ま、雨降って地固まるってことで(*^^)v