このたび、全国の若手神職で構成される「神道青年全国協議会」が主催する令和七年度夏期セミナーに、監事として参加いたしました。

本年は「今を生きる〜私たちが受け継ぐ先人のこころ〜」を主題に、靖國神社を会場として全国より約百四十名の同志が集い、開催されました。

靖國神社 大塚海夫宮司からご挨拶をいただき、その中で特に心に残ったお言葉がありました。
「戦後八十年、三代にわたり国民の九割は戦争を経験していない。
国連加盟国百九十三か国のうち、これほど長きにわたり内外戦争に関与せず、平和維持活動においても戦闘を経験していない国は九か国しかない。
平和は決して当たり前のものと思ってはならない。」

この言葉に触れ、数多の英霊が尊い命を捧げて守り抜かれた祖国とその精神を、次世代に正しく伝え継いでいく責任を改めて感じました。
平和は先人の犠牲と祈りの上にあるものであり、私たちが日々大切に守り続けていかねばならないものだと強く思わされました。

本セミナーでは、各分野の先生方を講師に迎え、次のような講義が行われました。

【令和七年度 神道青年全国協議会 夏期セミナー】
主題「今を生きる〜私たちが受け継ぐ先人のこころ〜」
第一講「大東亜戦争終戦八十年に〜戦歿者追悼の心〜」
講師:野田 安平 先生(靖國神社 権禰宜 兼 教学研究員)

第二講「英霊と家族の物語〜今を生きる私たちは兵士たちの『ゆずり葉』〜」
講師:佐波 優子 先生(戦後ジャーナリスト)

第三講「終戦八十年 世界が見た大東亜戦争の真実」
講師:井上 和彦 先生(ジャーナリスト)

それぞれの講義を通じ、戦歿者を追悼する心のあり方や、家族に託された想い、世界から見た日本の歴史について多くの学びを得ました。

監事としてこの節目に立ち会い、全国の仲間とともに研鑽を深められたことを心より感謝いたします。