いよいよ七月です、胸躍る祇園祭の季節です。七月一日の吉符入から、三十一日の夏越祭まで一カ月間にわたり長い神事が行われます。
その前に、私も1/20スケールの「長刀鉾」建てました。と言っても本当は二年近くかかって造ったものです。
実際の鉾の構造は釘を一本も使わず、5000mもの荒縄で、色々な縄がらみで建てています。よって25mもの高さが有る鉾が、きしみながら12tもの鉾に50人の人を乗せて、ゆらりゆらりと揺れながら壊れも、倒れもせずに無事に巡行します。(昔の人の知恵はすごかった)
前後が「雄蝶結び」左右が「雌蝶結び」と言われています。(いかにも蝶の羽ばたいたような結びです)また土台重心を下げる「石持」を、見た目にも綺麗に強く結ぶ「海老結び」(実物道理に縄結びしています)
実際の、長刀鉾です。実物の縄がらみを見てください。(左が雄蝶結び、右が雌蝶結びです)
また、天井は実物と同じように「星座」を配しています。
これは実物の長刀鉾の天井です。
少し、画像が悪いですが、実際の「長刀鉾」の天井です。
「天水引」を付けて。その他、屋根の装飾金具も細工します。
「前掛け」「胴掛け」「下水引」などの懸装品を取りつけます。(屋根の赤い布は網隠しです、この中も、実物通りに結んでいます)
「御幣」を取りつけ、完成。
六年前の「長刀鉾」梅雨時分ですので、普通はビニールに覆われています。ビニールの付いていない写真は貴重です。
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最後に「見送り」を付けて巡行準備は完成です。(うまく、長刀鉾らしい織物が有りました)
全く、「長刀鉾」と同じ構造で造りました。(これはかなり根気が要りましたヨ)
昨年の長刀鉾巡行です。今年の一カ月にわたる行事を最新の物で、投稿するつもりです。(毎年、七日間の為に、鉾や山を作っては解体して、また、次の年に鉾や山を組みたてます)それが千年以上続いています(応仁の乱で少し途絶えましたが)
十七日の巡行が晴れれば良いです。
(たわごと) 運転手の気持ちも分からない事は無いですが。
名古屋市の市バス運転手が、乗客をバスに残したまま、次の停留所から400m走行したところで突然停止して、運転手は下車して蒸発?一時間後歩いて営業所に帰ってきたとう事です。
乗客に案内していたところ、一・二分遅れて他の乗客から「早く行け」等と言われ、プツンと切れたらしいです。今までに何度もこのような事を言われ、多分、鬱積やるかたないと思います。とうとう最後に、これがきっかけにプツンと切れたのかな。別にこの運転手をかばう気持ちは有りませんが、運転手も仕事とはいえ人の子、たった一・二分のバスの遅れは当たり前、乗客からの(多分暴言的な言い方)で言われたのでしょう。(勿論、職場放棄はもってのほかですが)
乗客にも色々なクレマーやマナーの悪い客がいます。列を並んでいて待っていても横入りは当たり前、下車する時に我先に乗ってくる輩もいます。四人かけのシートにほんの数センチあいていればそこえブタみたいな尻を突っ込んでくるおばはん、数え上げればキリが有りません。
多分、このバスの運転手に「早く行け」とクレームを言った乗客もこのたぐいの輩でしょう。下車の時にお金を料金箱にいれて「ありがとう」と言う子供を見るとほのぼのとした気持ちになります(親の躾が行き届いてるなあと)。ついでに「躾」(しつけ)という漢字は日本製で中国には無いそうです。なんと綺麗な漢字ですか、「身」偏に「美」とう漢字。やはり中国人にはこの漢字を作る文化が無かったのでしょう。