京の話題

12000年以上続いた「平安京」の文化・寺社仏閣・お祭り等を紹介します。

京の話題(平安京その274)昼下がりゆっくり休憩出来る静かな・仏光寺

2012-07-02 00:12:52 | 京の話題

何百社寺をまわってこのお寺は良いお寺でした。お勧めします。

お昼過ぎに参拝すると、休憩所で食事をするかたや、本堂の前で本を読む学生など、時が思わず止まったような気持ちになります。都会の喧騒がうその様な所です。

Dsc04725

珍しく東側に門が有ります。この仏光寺は真宗十派(注)の本山です。寺伝によると、配流から京に戻った「親鸞」は山科東野に一字を建て 第84代「順徳天皇」から「興隆正法寺」の号を賜り勅願所となりました。後に、略して「興隆寺」となったのが「仏光寺」の始まりと言われています。

Dsc04708 

往時は信者も多く「本願寺」をしのぐ勢いでしたが、寛正6年(1465年)に叡山の僧徒たちによって本願寺は破壊されますが、「妙法院門跡」と親しかった「仏光寺」はその被害をまぬがれました。

Dsc04710

東向きに「大師堂」と「阿弥陀堂」が並んで建つようすは本山の堂々とした構えです。(珍しいです、この東向きには意味が有ると勘ぐります。普通の寺院は皆南向きです)

堂内の、ご本尊です。(撮影は問題なし)

Dsc04712

Dsc04722

なんと、時間がゆっくりと過ぎていくお寺です。参拝者や、休憩者もゆっくりと時を過ごしています。(心が癒されます)一押しです。

Dsc04711

都会の中心にゆったり出来る、おすすめのお寺です。

注)現在の浄土真宗十派は。本願寺派・大谷派・高田派・仏光寺派・出雲路派・山門徒派・興正派・山本派・木辺派・誠照寺派、の十派です。

下京区高倉通仏光寺下ル新開町397

(たわごと)

昨日の一日は、「長刀鉾町・お千度」の行事でした。稚児が本殿を千度廻るという神事ですが、何ぼ何でも千度も回れるわけは有りません。(目が回ります)よって役員や皆で三度まわれば千度廻った事にして帳尻をあわせます。(まあ、神事や仏事はそんなものです)

神事や仏事も適当です。京都には「愛宕参り」という事が有ります。(火伏せの神さんです、大概の火を使う台所には京都ではこのお札が貼っています)七月三十一日に愛宕山に参拝すれば一年365日参拝した事になります。よって、三年間続けてて参拝すれば、千日を超えます。(満願です)これを「千日参り」として、願いがかなうお参りとしています。

しかし、「愛宕山」も馬鹿にしたらえらい目に合いますヨ。以前に一度お参りしましたが、きつい事、この上ないです。礼儀として、登る時には、下る方には「おくだりさんです」と声をかけます。また、登る方には「よう、お上りです」と言います。古くから有る行事にはルールが有ります。こんな事でも古くから続いている風習です。(明智光秀の気持ちになって?)