ホテルに送る途中の雑談
「しかしねぇ、よく喧嘩するよねぇ」
「迷惑かけてます」
「仲悪いの?」
「うーん、でも最近自分のいう事無理やり押し付けるから、それがムカツクんですよ」
「うーん、そっかぁ。でもさ、門限破りはまずいんじゃないの?親だって心配するだろうし」
「でも、10時って早くないですか?それからが面白いのに」
「うーん、自分も女の子なら10時門限かなぁ・・・」
「そうなんですか」
「犯罪に巻き込まれたらいやだしね」
「・・・」
「でもあそこまで徹底してやるのはある意味凄いよ(苦笑)」
「私・・・あの家出たいんです」
「ん?」
「家出て働きたいんです。やりたいこともあるんです」
「ふーん」
「だから、高校も辞めちゃったんです」
「えっ!親に内緒で?」
「はい」
「そりゃあ怒るよ。そんな大事な事」
「でも私の人生ですよ」
「いやさあ、せっかく入った高校でしょ?勝手に辞めちゃいかんでしょう」
「うーん・・・勉強も好きじゃないし」
「あのね、お母さんだって学費払ってさ、娘高校行かせてるんだよね。でさ、ちゃんと高校出てさ、ちゃんと就職なり大学なり行ってもらいたいというのが親の気持ちだと思うよ」
「大人って同じ事いうんですね」
「社会に出ると、やっぱりそこは感じるんだよね。格差」
「そうなんですか・・・」
「でも辞めちゃったんだよね」
「はい」
「どうすんの?」
「住み込みで働かせてくれるところがあるんですよ」
「そうなんだ」
「だから、私、家出たいんです」
「そうかぁ」
「親といると落ち着かないんです。意見が食い違って」
「・・・」
「だから、私が家出たほうが、丸く収まるんです」
「・・・」
もうここから先は何も言えませんでした。
ホテルについて、チェックインの手続きをし、エレベーターの前で自分は財布から1000円を渡しました。
「朝、何か食べて。それから、ちゃんと親に今日のことも説明して、家出たいなら出たいでちゃんと話し合わないと、それこそ家族がメチャメチャににっちゃうよ」
「はい、じゃあ、お休みなさい」
エレベーターの扉がしまるまで長女が自分に手を振っていました。
帰り道・・・
何ともいえない寂しさとむなしさだけが残った、非常に気分の悪い夜でした・・・
続きはまた次回・・・
「しかしねぇ、よく喧嘩するよねぇ」
「迷惑かけてます」
「仲悪いの?」
「うーん、でも最近自分のいう事無理やり押し付けるから、それがムカツクんですよ」
「うーん、そっかぁ。でもさ、門限破りはまずいんじゃないの?親だって心配するだろうし」
「でも、10時って早くないですか?それからが面白いのに」
「うーん、自分も女の子なら10時門限かなぁ・・・」
「そうなんですか」
「犯罪に巻き込まれたらいやだしね」
「・・・」
「でもあそこまで徹底してやるのはある意味凄いよ(苦笑)」
「私・・・あの家出たいんです」
「ん?」
「家出て働きたいんです。やりたいこともあるんです」
「ふーん」
「だから、高校も辞めちゃったんです」
「えっ!親に内緒で?」
「はい」
「そりゃあ怒るよ。そんな大事な事」
「でも私の人生ですよ」
「いやさあ、せっかく入った高校でしょ?勝手に辞めちゃいかんでしょう」
「うーん・・・勉強も好きじゃないし」
「あのね、お母さんだって学費払ってさ、娘高校行かせてるんだよね。でさ、ちゃんと高校出てさ、ちゃんと就職なり大学なり行ってもらいたいというのが親の気持ちだと思うよ」
「大人って同じ事いうんですね」
「社会に出ると、やっぱりそこは感じるんだよね。格差」
「そうなんですか・・・」
「でも辞めちゃったんだよね」
「はい」
「どうすんの?」
「住み込みで働かせてくれるところがあるんですよ」
「そうなんだ」
「だから、私、家出たいんです」
「そうかぁ」
「親といると落ち着かないんです。意見が食い違って」
「・・・」
「だから、私が家出たほうが、丸く収まるんです」
「・・・」
もうここから先は何も言えませんでした。
ホテルについて、チェックインの手続きをし、エレベーターの前で自分は財布から1000円を渡しました。
「朝、何か食べて。それから、ちゃんと親に今日のことも説明して、家出たいなら出たいでちゃんと話し合わないと、それこそ家族がメチャメチャににっちゃうよ」
「はい、じゃあ、お休みなさい」
エレベーターの扉がしまるまで長女が自分に手を振っていました。
帰り道・・・
何ともいえない寂しさとむなしさだけが残った、非常に気分の悪い夜でした・・・
続きはまた次回・・・