さて、2月になるとうちの社員はちょっとした緊張感に包まれます。
なぜかというと、3月が新年度と言う事で、人事異動が発令されるからです。
うちの場合、異動といっても同じ社内と言う訳でなく、川崎から広島とかそんなんばっかなので、白羽の矢が立つとものすごく大変なんですわ。
「よう、3月からよろしくな」
S部長なんぞは自分に電話をかけてくると挨拶がわりにこのセリフですもん。
いやだっつーの。
さて、そんな中、今回の犠牲者・・・いや、異動となったのはなんと「キバヤシ」。
広島の本社に異動。ただし、商品開発という、どちらかというと「行きたくない」部署(苦笑)
これを栄転と呼ぶのか左遷と呼ぶのか・・・まあ、うちはどう転んでも左遷かもしれないんですけどね。
「まあ、キバヤシも1度苦労してもらわんとあかんからね」
別件で広島に電話した時に電話の向こうでこの話を聞いた訳で、ちょっとびっくり。
「何?どーゆー事?」
「あ、しらんかった?キバヤシ異動すんのよ」
「どこに?」
「こっち」
「どこの部署?」
「それは俺もしらんけど、どうやら開発っぽいんだよね」
うちの場合に限らず、外のほうが情報を持っていることが多いみたいですな。
で、当のキバヤシ、そういえば、なんとなく2月に入って「テンション低め」
つか、仕事をしててもちょっとやる気がイマイチ見えない感じ。
上司のソルベさんとキバヤシの「ツッコミ漫才」もキレが悪い。
いつもだと・・・
「キバヤシ~、これどーなってるんだよ」
「いえ、それはですねぇ、実は問題が発生してましてですね~」
「だったら、何で報告しねーんだよ」
「いや、それはですねぇ」
こんな感じで、絶対謝らなかったんですよ。
ところが2月になってからのキバヤシはというと・・・
「はい、今やってます。もう少しお待ちください」
あっさり・・・・
やっぱり精神的に参っているんでしょう。
「編集人さん、キバヤシの送別会やらないと行けないですよね」
若手のつねちゃんが唐突に切り出した。
「あー、どうすっかなぁ」
「やらないとマズイですよ。俺幹事やりますから、サポートしてくださいよ」
「うーん・・・」
できれば幹事はやりたくないんだよね、疲れるし。
「肉食べたいんですよ、すき焼とかしゃぶしゃぶとか」
「安いところは肉まずいんだよなぁ」
「いつもの中華はちょっと避けたいんですよ。マンネリだから」
「まあなぁ、マンネリったらマンネリだもんなぁ。でも安心できるし、安いし、じゃああそこは最後の砦にしておこう。見つからなければあひこでいいんじゃねーの?」
「そうしましょうか」
キバヤシ追い出し会の打ち合わせをしつつ、バスは会社に向かって走っていたのでした。
次回に続く・・・
なぜかというと、3月が新年度と言う事で、人事異動が発令されるからです。
うちの場合、異動といっても同じ社内と言う訳でなく、川崎から広島とかそんなんばっかなので、白羽の矢が立つとものすごく大変なんですわ。
「よう、3月からよろしくな」
S部長なんぞは自分に電話をかけてくると挨拶がわりにこのセリフですもん。
いやだっつーの。
さて、そんな中、今回の犠牲者・・・いや、異動となったのはなんと「キバヤシ」。
広島の本社に異動。ただし、商品開発という、どちらかというと「行きたくない」部署(苦笑)
これを栄転と呼ぶのか左遷と呼ぶのか・・・まあ、うちはどう転んでも左遷かもしれないんですけどね。
「まあ、キバヤシも1度苦労してもらわんとあかんからね」
別件で広島に電話した時に電話の向こうでこの話を聞いた訳で、ちょっとびっくり。
「何?どーゆー事?」
「あ、しらんかった?キバヤシ異動すんのよ」
「どこに?」
「こっち」
「どこの部署?」
「それは俺もしらんけど、どうやら開発っぽいんだよね」
うちの場合に限らず、外のほうが情報を持っていることが多いみたいですな。
で、当のキバヤシ、そういえば、なんとなく2月に入って「テンション低め」
つか、仕事をしててもちょっとやる気がイマイチ見えない感じ。
上司のソルベさんとキバヤシの「ツッコミ漫才」もキレが悪い。
いつもだと・・・
「キバヤシ~、これどーなってるんだよ」
「いえ、それはですねぇ、実は問題が発生してましてですね~」
「だったら、何で報告しねーんだよ」
「いや、それはですねぇ」
こんな感じで、絶対謝らなかったんですよ。
ところが2月になってからのキバヤシはというと・・・
「はい、今やってます。もう少しお待ちください」
あっさり・・・・
やっぱり精神的に参っているんでしょう。
「編集人さん、キバヤシの送別会やらないと行けないですよね」
若手のつねちゃんが唐突に切り出した。
「あー、どうすっかなぁ」
「やらないとマズイですよ。俺幹事やりますから、サポートしてくださいよ」
「うーん・・・」
できれば幹事はやりたくないんだよね、疲れるし。
「肉食べたいんですよ、すき焼とかしゃぶしゃぶとか」
「安いところは肉まずいんだよなぁ」
「いつもの中華はちょっと避けたいんですよ。マンネリだから」
「まあなぁ、マンネリったらマンネリだもんなぁ。でも安心できるし、安いし、じゃああそこは最後の砦にしておこう。見つからなければあひこでいいんじゃねーの?」
「そうしましょうか」
キバヤシ追い出し会の打ち合わせをしつつ、バスは会社に向かって走っていたのでした。
次回に続く・・・