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四国88ヶ所 自転車遍路の旅⑯

2006-07-25 22:52:51 | 遍路
  四国88ヶ所自転車遍路の旅の8-2 通算16回目です。本日も写真がアップロードできません。タイトルは「自転車遍路」ですが、今回は「歩き遍路」の悪戦苦闘です。  
 
  八月四日は、七時に朝食。七時五十分に出発。八時ちょうどに、白峯寺に到着。お参りは昨日済ませているので、さっそく納経帳に記帳を頂く。写真撮影等をすませ、出発しようとした時境内で中年男性の歩き遍路さんと行き交い挨拶を交わす。おそらく朝一番で八十番の国分寺から登ってきたのだろう。
  仁王門を出て左に続く遍路道を辿る。道はすぐに山道となる。山道といってもハイキングコースとなっていて結構整備されており、案内の看板は要所要所に出されており、階段状に道が整備されていたり所々に休憩場所があったりする。道の途中に「陸軍用地」と書かれた石の苔むした「境界標」があり、歴史を感じさせる。現在も自衛隊の演習場があるようだ。しばらく行くと今度は、若い男性の歩き遍路さんと行き交った。同じように朝に八十番札所国分寺から登ってきているのだろう。八十一番から八十二番札所への遍路道は、国分寺からの合流点まで「打ち戻り」となっている。
  さて、“つれあい”のにわか知識で「遍路中はいかなる殺生もしてはいけない」とのことである。しかし、虻がうるさくつきまとって三箇所刺されてしまい、ついに辛抱たまらず殺生してしまった。”つれあい”に戒められて、「南無大師遍照金剛」。 一時間ほど歩くと一般自動車道路と出会うが、横断してすぐに併行する遍路道を再び歩き、九時三十分に第八十二番札所「根香寺(ねごろじ)」に到着。いまのところ、快調で順調である。
  根香寺は、立派な仁王門が印象的だ。中に入ると正面に石段があり、それを登ると本堂がある。本堂は回廊式になっており、回廊を通って正面の奥の本堂に行き、「南無大師遍照金剛」を何回も”つれあい”に教え、二人でお参りをする。バスツアーの団体客がいるわけでもないが、納経所にはたくさんの掛け軸や納経帳を持った青年が二人、手際よく納経をしてもらっている。きっと、売り物にするのだろう。横で待っていると、途中で記帳をしている若い僧から「どうぞ」といわれ、納経帳に記帳を頂いた。
  仁王門を出て、右手の斜面の木立の中に「牛鬼」の石造が置かれてある。ユーモラスな表情が良くて、思わずデジカメで写真を撮った。十時丁度に、根香寺を出発。根香寺からは五台山の舗装された車道を下りていく。余り車も通らず快適にぶらぶらと降りていくが、真夏の日差しが猛烈に暑い。なるべく日陰を選んで、往ったり来たりである。しばらく歩くと高松西高等学校が見え出し、やがて車道が右折路のある三叉路の場所にきてそこを右折、盆栽を育成している家々の間を通り抜ける。やがて高松西高校の前を通り過ぎ、県道に出る。
  この辺の地名は鬼無(きなし)といい、県道を横断するとすぐにJR予讃線の踏切を渡る。踏切のすぐ高松寄りはJR鬼無駅である。ここからは古い町並みを右左折していくと丁石があったり、岩田神社という古い神社があり、それなりに遍路道の雰囲気がある。それらを過ぎていくとやがて再び交通量の多い県道に出て、炎天下と車の排気ガスに辟易とする。その県道に沿って右折すると、七~八百メートルほど先に国道十一号線とその上を高架で走る高速道が見える。一宮寺への道を、自転車に乗った地元のご婦人に聞くと二つ先の信号を左に曲がって橋があるので川沿いに行けばよいとのこと。そのとおりに行くと、やがて香東川の土手に出た。
  土手を登ると道は河原に降りて行き、川面近くに潜水橋がかかっている。それを見ながら河原の木陰で小休止。目の前の木立に油蝉が止まって、暑そうに「ジーー・ジーー」と鳴いている。目の前にいるものだからちょっと手づかみで捉まえて、逃がしてやった。孫の勇輝(ゆうき)がいれば喜ぶのになーと思いながら。
  潜水橋を渡り、対岸の土手に登ると、すぐに国道十一号線と高速道の交差点である。国道を横断すると丁度セルフサービスのうどん・弁当の店があり、身体を冷やすのもかねて飛び込み、十二時五十分におにぎりと冷やしうどんの昼食を摂る。私は、もりもりと食べたのだが、”つれあい”の方は余りの暑さの為か、少し食欲がなさそう。この店で少し休み過ぎたが、身体を冷やし、たっぷり水分を補給し、約1時間後に再び出発。
  香東川の右岸の狭い舗装道路をずっと歩いていくと、成合橋というところに出る。そこには遍路道の目印も、丁石もなくどうしようかなと思っていると、ご婦人が自転車で通りかかり、一宮寺への道を尋ねた。橋を渡って対岸へ行き、二つ目の信号を左折ししばらく行くと良いとのこと。対岸へ戻るには多少の抵抗はあったがその通りに行った。後で分かったが、その道は自動車を利用する人の道で、歩きの時は、土手の道をずっと直進していけばよかった。かなり回り道をしてしまった。十四時二十分、第八十三番札所「一宮寺(いちのみやじ)」に到着。
  一宮寺は町中の寺で付近の町に溶け込んだ雰囲気の寺である。“つれあい”と二人でお参りを済ませ、納経帳に記帳を頂き少し休んでいると、朝に根香寺へ行く山中で行き違った歩き遍路さんが来た。一時間以上の差があったと思ったのだが、我々は余りに昼にゆっくりしすぎたのか、回り道のせいか、追いつかれてしまった。私も“つれあい”も結構足には自信があるのだが…。
                         
                                                                                             (続く)

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