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四国88ヶ所 自転車遍路の旅⑬

2006-07-17 22:54:20 | 遍路

              道隆寺の本堂
             修験の行者さんが読経していた

 
 
本日は、四国88ヶ所自転車遍路の旅の7-5 通算13回目です。いよいよ「涅槃の道場」もやり遂げました。

  

「曼荼羅寺」より少し小高い岡の上に「出釈迦寺」がある。距離は五百メートルも離れてはおらず、十一時十五分には「出釈迦寺」に到着した。この寺もこじんまりとしたのどかな寺である。山手のほうを見れば、奥の院が見える。さらに奥には険しい行場があるとのことである。お参りと記帳を済ませ、今回は奥の院までは登らずに、十一時三十分に「出釈迦寺」を後にした。

再び来た道を県道四十八号線まで戻り、県道交差点を右折し東のほうへと向かった。約三キロメートル程走ったところに甲山が近づいてきた。第七十四番札所「甲山寺(こうやまじ)」は、地図を見れば標高八十九メートルの山にあり、また山頂まで登山だろうと思っていたが、実際は甲山を回りこんで北東側の麓に寺は建立されている。十一時四十分に「甲山寺」に到着。こじんまりとした里の寺である。お参りと記帳を済ませ十一時五十五分に寺を後にする。

「甲山寺」から一キロメートル程の距離にある第七十五番札所「善通寺(ぜんつうじ)」に十二時に到着。「善通寺」はさすがに大きな寺で、本堂や大師堂がどこにあるのか分からない。寺の西側に駐車場があり、そこに自転車を止め西の門から入ると案内看板があり、どうやら一番奥の東の方に本堂があるようだ。本堂の方へと参道を歩いていくと途中に立派な御影堂(大師堂)があり、さらに進むと、公道がありそれを一度横断してまた寺の東側の境内に入っていく。さらに歩いて東に突き当たりの手前左側に、本堂がある。門から露店がぎっしりとにぎやかに並んだ参道を約七分歩いた来た。お参りの後、露店のおばさんに本堂をバックに写真を撮ってもらった。この旅では、初めて自分の姿を写真に写したことになる。本堂から戻って大師堂(御影堂)に参り、ここでも男性に写真を撮ってもらう。大師堂は、弘法大師生誕の場所と言われ、地下には戒壇めぐりがあり、真っ暗闇の中を手探りで進む。そして、暗闇の中から弘法大師が語りかけてくるという(入館料五百円)。今回は戒壇めぐりはせずにお参りだけとし、そのあと納経所で記帳を頂き、十二時二十五分に「善通寺」を後にした。この辺は、讃岐平野の平地に札所の寺がたくさんあり、どんどんと札所をまわっていく。

  善通寺市街地を北東へと走り予讃線を越え、国道三百十九号線に出る。国道を左折し西北方面に向けて走る。「善通寺」から約四キロメートルで「金倉寺(こんぞうじ)」に十二時五十分に到着。「金倉寺」も広い境内で、本堂も大師堂も大変立派だ。往時には立派な伽藍が多く建立されていたのだろうと思われる。十三時五分「金倉寺」を出発。

「金倉寺」から第七十七番札所「道隆寺(どうりゅうじ)」へは県道を通らずに、農道や住宅街の中をとおる遍路道を走る。途中に案内の看板があり、善根宿で有名な「まんだら屋」さんの近くを走っているのが分かった。さらに走っているうちに、住宅街の中で遍路道を見失った。ちょうどお父さんと二人の子どもの家族連れが自転車で走っており、「道隆寺」への道を尋ねると、「一緒にきてください」とわざわざ自転車で同走し、寺までの一本道の通りまで案内してくれた。四国の人たちは遍路が道を尋ねると本当に丁寧に教えてくれる。そのことがまた、気持ちの触れ合いとなってくる。

第七十七番札所「道隆寺」へは十三時四十分に到着。「道隆寺」は里にある寺で、その裏は交通量の多い県道三十三号線になっているのだが、修験道の寺である。仁王門をくぐって境内の突き当たりにある本堂で、十人ぐらいの山伏が法螺貝と錫杖を大きく鳴らし、二十人ぐらいの信者というか、善男善女とともに大声で般若心経を唱えている。ちょっと圧倒されて、読経が終わるまで待ってから本堂と大師堂におまいりをした。大師堂の横では大護摩法要をするのだろう、多くの護摩木が積み上げられ、その前で寺の檀家か信者と思われる人たちが、護摩木やお供え等の受付をしていた。お祭りのような雰囲気で、なにやら懐かしい日本の原風景である。十三時四十分出発。

「道隆寺」の仁王門を出て寺の裏へ回り、交通量の多い県道三十三号線を走り、第七十八番札所を目指す。途中丸亀市の市街地を通り丁度丸亀城下の商店街の入口で、すしとうどんのセット昼食を大急ぎで食べ、再び自転車を漕ぎ、ひたすら走った。

十四時四十分、第七十八番札所「郷照寺(ごうしょうじ)」に到着。「郷照寺」は宇多津の市街地から少し山の手に入った小高いところにある。こじんまりとした寺であるが、境内には小ぶりだがよく手入れされた庭園がある。境内から鐘楼超しに寺の門の方向を見ると、遥かに瀬戸大橋が見える。瀬戸大橋が見えると、本州とくに大阪との距離感がぐっと接近してくる。そして遥かなる四国八十八ヵ所自転車遍路の旅もいよいよ終章が近づいてきたという実感が、ぼんやりと湧いてくる。十四時五十五分お参りを済ませ、納経帳に記帳を頂き「郷照寺」を出発した。

再び県道三十三号線に出て、少し走ると瀬戸大橋から続く高速道路の高架をくぐり、坂出市の市街地となる。瀬戸大橋を時々横目で見ながら市街地を一気に走り抜け、JR予讃線と並走しやがて右手の方に入り予讃線の踏切を超え、少し山手の方へと入っていく。JR「やそば駅」の裏手の道は比較的広く、旧街道のような町並みである。第七十九番札所への道が分かりにくく、軒下で談笑していた年配のご婦人に道を聞いた。

             


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