胃 癌 日 記 87
-スキルス胃癌手術から1年半(2013年6月9日)の日々-
そんな中で、4月20日にはまたまたサークルのハイキングで、京都北山の峰床山に行った。
峰床山は標高970メートルで、京都府下で2番目に高い山。峰床山は山頂付近に八丁平という高層湿原を抱き、多様な動物や植生に恵まれた大変素敵な山域だ。未だ我が子が小学生であったときに、八丁平までだったがファミリーハイキングでも来たことがあるし、友人のMと来たり単独やらで合計4回来ており、よく知っている山なのだ。今回は25年位振りになるのか、5回目のハイキングだ。
朝7時45分に出町柳発のバスに乗って、葛川校バス停で下車しそこから登山が始まる。最初30分程は林道を歩くが、25年前とは随分変わってしまった感じがする。当時はずっと川沿いの右岸に道が続いていたはずだが、林道は何回か橋を渡り右岸、左岸と辿っていく。林道終点からは川を渡り暫くは小さな沢沿いに左岸を辿り、途中で渡渉し尾根を辿るのは覚えているが、渡渉地点や道の様子は全く変わってしまっている。道そのものが変わってしまっているのだろう。これはベテランのAリーダーに全幅の信頼を寄せるのが正解だろうと思った。
かつてはハイキングの人気コースで、道もはっきりと付いていたが、今はルートファインディングに結構気を遣う。暫く尾根筋に近い道を登り続けると、一登りしたかなあという感じで、中村乗越という展望の良い峠に出る。ここから振り返れば比良連山が正面に拡がる。蓬莱山から武奈が岳が一望。行く先のほうには八丁平が有る。八丁平は高層湿原で30年前は自然がたっぷりと残っていて、廻りには栗の木があり猿やリスが遊びマムシがうじゃうじゃといた。今は早春で標高も900メートルで、木々の新芽も未だ出ておらず、枯れ木のような殺風景な立木が群生している。マムシも未だ冬眠から覚めていないのか、『マムシに注意』の看板はあるが、全く見かけない。それよりも何よりも、肝心の湿原が渇水状態で細くなってしまっている。細い川の流れがあってその周辺が湿原状態。以前は京都の尾瀬沼かというほど立派な湿原に、動物やいろんな植生に覆われ、本当に自然一杯の素敵な所だったのだが、この渇水状態はもう10年以上前頃かららしい。
ベンチの有る辻で少し休憩の後、八丁平を周回する道をたどり、峰床山へと向かう。同志社大学ワンゲル小屋跡を過ぎ、頂上へ繋がる尾根道に入る。尾根道に入るところが三叉路で、峰床山と反対に少し行くと展望ポイントがある。ここからは、京都北山の南部が一望。目の前の足尾谷を挟んだ向こう側、南には京都府最高峰972メートルの皆子山が対峙する。西のほうを臨むと花背方面に雲取山、もう少し西は送電鉄塔が目印の桟敷が岳、さらにはるか西は愛宕山に地蔵岳。向きを変えて東を見れば小さくリフトの鉄塔も見える蓬莱山、その左の北のほうには西南稜に続く武奈が岳。もう、山の景色満喫だ。
暫く景色を堪能した後引き返し、尾根道を辿るとまもなく標高971.5メートル、京都府第2位の峰床山山頂に着いた。丁度昼前に頂上着で、昼食を食べひと時談笑。昼食後八丁平の周回道をぐるっと回って辻に戻り、登ってきた道を帰った。のんびり歩いてゆっくり戻ったが、3時には登り口の葛川校バス停に着き、3時50分発の近若バスで樫田へ。4時40分JR樫田駅着、ここで解散し、4時50分発のJRで帰路へとついた。
4月27日の日曜日は、長い間モニターが着かなくなり壊れていた携帯電話を買い替え、ショップに行って新しい携帯電話にデータを移し変えた。久しぶりにすっきりした気分だが、機械が変わり使い慣れるまで一苦労しそうだ。月末30日は、職場の若手の異動で、壮行会を兼ねたカラオケパーティ。大いに盛り上がったのはいいが、私は酒を飲まないので、盛り上がりに合わせるのが大変だった。
(続く)