二〇〇六年一月二十七日(金)
朝、近所のTaクリニックで腰痛のリハビリ治療を受けた後、十時に連れ合いとともに出発。十一時にT病院着。検査入院の受付を済ませて、八階のナースセ ンターに行くように指示を受ける。八階の病室に案内されて、検査衣、ティージ帯に着替えた。やがて、点滴を入れられ、剃毛をされていくうちに、いよいよア ンギオの検査が現実のものとなって迫ってきて、緊張が高まってくる。
前回のMRIでは「2箇所で脳動脈瘤の疑いが高い」ということである。Nクリニックへ送られてきた診断書にも『多発性脳動脈瘤の疑い』とは書かれてはあ るが、まだ『確定』というわけではない。本音のところでは、アンギオの検査はもう逃れられないけれど、結果として『手術をしなくても大丈夫です』という診 断になるように、願っていた。
連れ合いが食事に出ている間に、あれこれと思いが巡ってきた。 十四時三十分、ストレッチャーに乗せられて検査室に移動。連れ合いもついてきたが検査室の中待合で待機。私は検査室に入り検査台に移る。検査台には頭部が動かないように固定枕があり、そこに頭部をはめ込む。外来の診察を終えたI医師がやってきて、いよいよ検査が始まった。
「少しチクッと痛むよ」
といいながら、最初に右足の付け根に局所麻酔が二~三箇所注射される。少し痛むが、たいしたことはない。麻酔の後すぐにその部位から動脈にカテーテルが 入れられが、それも痛いというほどでは無い。カテーテルは頸部の動脈まで挿入されるのだが、何も感覚が無く、痛みや苦痛もない。
カテーテルを挿入してから、「右のほうに薬を入れますよ」といわれ、ポンプのような音がして一瞬右頭部や耳がボアーッと火照るような感じがした。造影剤 が注入されてレントゲン写真を撮ったのだろうが、余り気分の良いものではなかった。次に左頭部、もう一度右頭部を撮り、最後に頭部全体を撮影し、その都度 造影剤を注入した部位が熱く火照った。
アンギオ検査は二十~二十五分くらいで終わり、カテーテルの挿入部位を止血し、重し(砂袋)を乗せて、病室へと戻った。暫くは止血のため安静で、ベッド上から動いてはいけないとのこと。
(次回、「インフォームドコンセント」に続く)