『レマゲン鉄橋』という1968年のアメリカ映画をご存知だろうか?
原題が"The Bridge at Remagen"、ジョン・ギラーミン監督作品で、ジョージ・シーガル、ロバート・ボーン、ベン・ギャザラ主演。
第2次世界大戦末期、ライン川に架かる最後の橋をめぐっての、ドイツ軍と連合軍との攻防を描いた映画である。
戦争映画の内容はともかくとして、この「レマゲン鉄橋」ということば、どこかで一度聞いたことがある。しかも、最近、戦争とは関係なくだ。
近頃危うくなった記憶をたどってみると、隅田川に架かる橋に関することだと思い出した。
けれども、どの橋だったか?
最近調べたことのある橋だとすれば、候補が絞られてくる。
「千住大橋」? 違う。
「清洲橋」? あやしい。
そこで、清洲橋について書かれた資料を再読する。
「デザインは当時世界の美橋といわれれたライン川の吊橋ドイツァー橋がモデル」
とあった。「ドイツァー橋」が「レマゲン橋」と呼ばれることはあるのだろうか?しかし、架かっていた場所の名前が明記されていないので、可能性がないわけではない。
次の候補は「永代橋」。
こちらの資料には、「モデルはライン川に架かるルーデンドルフ橋」とある。
こうなると、候補は「清洲橋」と「永代橋」の2つ。まだ決定的な決め手がない。
そこで別の資料を当たる。そこには「清洲橋」について「ドイツライン川のケルンに架かる吊り橋」がモデルとある。ケルンであって、レマゲンではない。しかし、ケルンの小地名がレマゲンということもありうる。なぜなら、映画の原題に"at"とあるからだ。ただし、小生の映画の記憶で言えば、吊り橋ではなかったとは思うが……。
えーい、「永代橋」の資料の調べ直しだ!
Bingo! ありましたね、「レマーゲンの鉄道橋」ということばが。まず、これに間違いないとは思うが、まだ状況証拠の段階。直接、「レマーゲンの鉄道橋」=「ルーデンドルフ橋」を証明する資料がほしい。
世の中には奇特な方がいらっしゃるもので、レマーゲンに行った方がサイトを持っている。
第1のサイト「ヨーロッパ川紀行」。
現在は映画のように破壊されて、橋脚の「塔は未だ残され、記念館となっている」との記事。写真は、その塔の現状のみ。
第2のサイト「ラストオブ・カンプフグルッぺの世界」。
その名のとおり、第2次世界大戦末期のドイツ軍に関するサイト。
ありましたね、在りし日の「レマゲン鉄橋」の写真が。モノクロ写真の右奥に鉄橋が見えている。まさしく、「永代橋」のスタイルです。もちろん細部に違いはありますが、特徴的な弧を描いたシェイプはそのまま。
これで証明できました。
すなわち、「永代橋」のモデルは、映画『レマゲン鉄橋』に出てきた「ルーデンドルフ橋」である、と。
原題が"The Bridge at Remagen"、ジョン・ギラーミン監督作品で、ジョージ・シーガル、ロバート・ボーン、ベン・ギャザラ主演。
第2次世界大戦末期、ライン川に架かる最後の橋をめぐっての、ドイツ軍と連合軍との攻防を描いた映画である。
戦争映画の内容はともかくとして、この「レマゲン鉄橋」ということば、どこかで一度聞いたことがある。しかも、最近、戦争とは関係なくだ。
近頃危うくなった記憶をたどってみると、隅田川に架かる橋に関することだと思い出した。
けれども、どの橋だったか?
最近調べたことのある橋だとすれば、候補が絞られてくる。
「千住大橋」? 違う。
「清洲橋」? あやしい。
そこで、清洲橋について書かれた資料を再読する。
「デザインは当時世界の美橋といわれれたライン川の吊橋ドイツァー橋がモデル」
とあった。「ドイツァー橋」が「レマゲン橋」と呼ばれることはあるのだろうか?しかし、架かっていた場所の名前が明記されていないので、可能性がないわけではない。
次の候補は「永代橋」。
こちらの資料には、「モデルはライン川に架かるルーデンドルフ橋」とある。
こうなると、候補は「清洲橋」と「永代橋」の2つ。まだ決定的な決め手がない。
そこで別の資料を当たる。そこには「清洲橋」について「ドイツライン川のケルンに架かる吊り橋」がモデルとある。ケルンであって、レマゲンではない。しかし、ケルンの小地名がレマゲンということもありうる。なぜなら、映画の原題に"at"とあるからだ。ただし、小生の映画の記憶で言えば、吊り橋ではなかったとは思うが……。
えーい、「永代橋」の資料の調べ直しだ!
Bingo! ありましたね、「レマーゲンの鉄道橋」ということばが。まず、これに間違いないとは思うが、まだ状況証拠の段階。直接、「レマーゲンの鉄道橋」=「ルーデンドルフ橋」を証明する資料がほしい。
世の中には奇特な方がいらっしゃるもので、レマーゲンに行った方がサイトを持っている。
第1のサイト「ヨーロッパ川紀行」。
現在は映画のように破壊されて、橋脚の「塔は未だ残され、記念館となっている」との記事。写真は、その塔の現状のみ。
第2のサイト「ラストオブ・カンプフグルッぺの世界」。
その名のとおり、第2次世界大戦末期のドイツ軍に関するサイト。
ありましたね、在りし日の「レマゲン鉄橋」の写真が。モノクロ写真の右奥に鉄橋が見えている。まさしく、「永代橋」のスタイルです。もちろん細部に違いはありますが、特徴的な弧を描いたシェイプはそのまま。
これで証明できました。
すなわち、「永代橋」のモデルは、映画『レマゲン鉄橋』に出てきた「ルーデンドルフ橋」である、と。
quod erat demonstrandum