いっぽ自然整体院

いっぽ自然整体院のブログ。千葉市中央区新田町にて再開院しました。

練習前は準備運動を

2006年12月02日 | オスグット、成長痛、セーバー病
12歳の男子。運動は空手をやっている。
5月ころから膝下に痛みが出て、整形外科でオスグット病と診断される。
安静と患部を冷やすよう指導される。

しかし、痛みはなかなか改善せず、空手の練習も痛いながらも
続けていた。
最近今までに無く痛みが強まったため当院に来院。

その子のお父さんは運動についての理解、知識があり、
どうしたらよいのか、いろいろと調べられたようでした。
そこで1週間ほど練習を休たませたところ、
来院前には、痛みは大分引いている様子でした。
つまり原因は練習のしすぎです。
聞くと、私の大学時代の空手部以上の練習時間と、
ハードそうな練習内容。ちょっと驚いてしまいました。
それでも、本人がやりたいのならそれを見守るということで、
本人も頑張っているようす。

さて、初回時は押すと痛い、正座が痛い、しっかり膝を曲げると痛い状態。
施術後、正座も、屈伸も痛みは無く、指で押すと痛いのが残るまで回復。
入浴でよく身体を温めることと、脚のストレッチの方法をアドバイスし、
その日は終了。

身体は比較的良い状態なので、お父さんに聞くと、
道場では準備体操などをしないでいきなり練習をしているので(:マジかよ)
自分でよく身体をほぐすようその子にアドバイスし、やらせていたそうです。
よくお子さんの様子を見ていらっしゃると感心させられました。

3日後、2回目に来院したときはすでに指で押しても痛くない状態でした。
しばらくは無理せずに徐々に練習を再開してゆくこととし、
終了としました。

整形外科では冷やすことを指導されていたが、
急性期で一時的に冷やすのは有効でしょう。
しかしその後は、身体全体を含め、
よくお風呂で温めて筋肉をゆるめることで回復を早めます。
いつまでも冷やしてばかりでは、回復は遅れます。

運動の前後はしっかり、この子のように身体をほぐすこと。
スポーツを指導される方は、
練習生の怪我は本人の自己責任だけではなく、
指導者にも責任があるということを考えてください。

せめて練習前は準備運動くらいさせなさい。
この子のお父さんのように、自分でやるようアドバイスする
親御さんばかりではないのですから。

千葉県千葉市 オスグット千葉中央研究所
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