ただの偶然なのですか

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映画「ラスト、コーション」の感想

2008年02月21日 | 映画
もしかしたら、ネタバレかも・・・。
R18なので18才未満の方は読まないでくださいね。





私、性愛と精神的な愛は別物だと思っていたんですけど…。
(好きな人とは、やりたくないっていうか…。)
でも、肉体の関係から始まる愛もあるのかしら?
この男は、最初はあんなに慎重で誰も信用しなかったのに、この女には心を許したから肉体の関係を求めたのかしら?
そして、女は体を許した相手に心も奪われてしまったってことでしょうか。
それとも、男の哀愁顔に一目惚れしていたのかも。
だって、どんなときでも(あの最中でさえ)哀愁顔なんですよ…たまりません…。
だからこそ、宝石店で見せた男の優しい表情に、女はあの一言を言ってしまったのでしょう。
二人の間に会話が少ないのは、行為そのものが精神的な繋がりだったのでしょう。
最初の激しさには引きましたが、あの暗さには(精神的に)ハマルかも…。

そして、極限状況で判断を求められたら、私も自分の感情を優先させると思います。
刹那的な恋だからこそ、相手の心に一生消えない痛みと愛を残すことができたのでしょう…。

ラストの、妻の前での男の顔は、それまでとは別人のようで、この夫婦の関係はどうなってるんだ?と現実的な想像をしたら、酔いが覚めてきてしまいましたが…。




2 コメント

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こちらでは、はじめまして (フリップ村上)
2008-02-22 20:25:02
おじゃまします。フリップ村上です。
「燈子」さんってハンドルも、とても素敵ですね。

>好きな人とは、やりたくないっていうか
それを言ったら長年連れ添ったパートナーの立場はどうなっちゃうの! と苦笑しちゃいました。
こういう発想って男性限定だと思っていたのですが、女性でも同じような感慨をお持ちになるのですね。
あの二人はやはり、ある意味で一目惚れというか、例えスパイとターゲットという関係性でなくても、出会った途端に恋に落ちる間柄だったんだと私は思いました。だからあれ、時代性取り払ってしまうと、実は普通の不倫メロドラマに過ぎないのですよね。とはいえ、そういう渦中にある当人たちにとってその恋は、それこそ死活問題の深刻さなわけで、そういう部分が本当に上手く出ていたような気がします。
それにしても、イく時以外は哀愁顔のトニー・レオンには、同じ男性として痛々しさばかりを感じてしまいました。
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フリップ様、良くぞお越しを! (燈子)
2008-02-22 21:56:43
上の言葉を言える日が来るなんて、夢のようです~。あまりにも光栄で手が震えています。今日という日を記念日にさせていただきます。

「隊長ファン」と「燈子」じゃイメージが違いすぎますよね…。「隊長ファン」はフリップさんの所限定の人格ですが、とても気に入っているHNなんです。

あっ、「好きな人」って言うのは夫は別格(てことににしておきます)で、田中実さんとか中丸雄一くんのことです。こういう発想って、私は逆に女性限定かと思っていました。男性の方が感情よりも性欲に支配されているのかと…。って、公の場でこんな話をしてもいいのかとも思いますが、真面目に異性とこんな話ができるなんて、私にとっては貴重なことで、日常生活では考えられないことです。

トニー・レオンには、すっかりハマってしまいました。写真で見たときは主演の二人は好みじゃなかったのですが、動いているのを見たらわりと好みでした。
なんだかんだ言ってても結局、メロドラマが一番好きなんだってことを認識させられました。
それにしても、あの逃げ足の速さというか変わり身の早さには唖然としました。あそこは、一緒に逃げるか、一緒に死ぬかでしょう?それが出来なくても、最後に会う機会まで放棄するなんて、彼の気持ちを想像しかねています。だからこそ、痛みが強烈に残るってことなのでしょうか…。




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