ただの偶然なのですか

私のお気に入りと日々の感想  

映画「ラスト、コーション」の感想

2008年02月21日 | 映画
もしかしたら、ネタバレかも・・・。
R18なので18才未満の方は読まないでくださいね。





私、性愛と精神的な愛は別物だと思っていたんですけど…。
(好きな人とは、やりたくないっていうか…。)
でも、肉体の関係から始まる愛もあるのかしら?
この男は、最初はあんなに慎重で誰も信用しなかったのに、この女には心を許したから肉体の関係を求めたのかしら?
そして、女は体を許した相手に心も奪われてしまったってことでしょうか。
それとも、男の哀愁顔に一目惚れしていたのかも。
だって、どんなときでも(あの最中でさえ)哀愁顔なんですよ…たまりません…。
だからこそ、宝石店で見せた男の優しい表情に、女はあの一言を言ってしまったのでしょう。
二人の間に会話が少ないのは、行為そのものが精神的な繋がりだったのでしょう。
最初の激しさには引きましたが、あの暗さには(精神的に)ハマルかも…。

そして、極限状況で判断を求められたら、私も自分の感情を優先させると思います。
刹那的な恋だからこそ、相手の心に一生消えない痛みと愛を残すことができたのでしょう…。

ラストの、妻の前での男の顔は、それまでとは別人のようで、この夫婦の関係はどうなってるんだ?と現実的な想像をしたら、酔いが覚めてきてしまいましたが…。