今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

待ちつづける政治から 挑戦しつづける政治へ!

加西病院のあり方検討委員会

2008-01-18 | Weblog
今日の午後2時から4時まで「加西病院のあり方検討委員会」
が加西病院の2F講義室にて開催されました。

総務省の公立病院改革懇談会座長の長氏を委員長に
第2回目の開催です。
第1回の議事録は加西市のHPから確認できます。
http://www.city.kasai.hyogo.jp/04sise/11osir/news0711/news071128.htm

今回は次回の答申をにらみ、加西病院の今後の方向性についての
議論のまとめについて意見交換がなされました。

そのベースになっているのは、総務省から発表された
「公立病院改革ガイドライン」です。

その大きなポイントは・・・
公立病院の果たすべき役割を明確にすることを前提に
①経営の効率化
②近隣病院や民間病院を含めた再編とネットワーク化
③経営形態の見直し

加西病院の経営状態としては、公立病院の中でも優秀な方で
医業収支比率や病床利用率など、このガイドラインが目標とする
数値をすでにクリアしています。
また、高く評価されていることは研修医がたくさんいることです。

こうした現状を踏まえ、しっかりとした病院経営を継続しながら
必要な一般会計からの繰り入れ(市からの財政支出)をすること
が求められていました。
その上で、医師の確保や医療スタッフの待遇改善、職場環境の改善
を行うことで、医業収入の増加や、近隣病院への医師の派遣をも
視野にいれていくことで、総務省からも財政支援ができるとのことです。

つまり、目的を明確にし、がんばっている病院、医師を育てている
病院については、総務省も応援しますよ。ということのようです。

そしたこうした病院改革を進めていくために3月までに改革プランを
(最低でも骨子までは)公表する必要があります。

20年度の市の予算作成がすすめられていますが、
総合的な医療を確保すること、救急医療を死守することが
加西再生の前提だと思っていますので、こうした検討委員会の議論が
しっかりと予算に反映されて欲しいと思いますし、その要望をしていき
たいと考えています。

予算がつけば医師が確保されるということとイコールではないに
しても、医師および医療スタッフの過重労働や、十分な職場環境
などを実現していくには、やはり予算化が必要です。

県が見直すであろう保健医療計画や、小野・三木を基本に進められる
中核病院のことを注視しながらも加西病院は基幹病院として堅持していく
覚悟を市、議会はもたなければならないと思います。

そのためにも、20年度予算に対しても、「選択と集中」がきちんと
なされるのかどうか注目しています。

また、小児救急無料化とその結果によるコンビニ化にも苦言をおっしゃって
いました。
地域の医療を医療現場と市民がともに守る意識をもっていきたいものです。

2月末ごろに最終答申がなされることになると思われます。
ご注目ください。

課題は、どの程度の予算をつけることができるか
    その予算で医師を確保する環境を構築できるか
    近隣市の病院との機能分化を現場の意見を聞きながら
    行政間で調整するという政治判断が可能なのかどうか
    ということ
    病院経営の権限と責任をどの程度病院に委譲できるのか
    ということになってきそうです。

ちなみに、こうした会合を傍聴しても、やはり医師確保についても
学校教育の質が高いかどうかも大きな要因と思われます。
医師の家族が加西市に住みたいかどうかも重要だと思うのです。    


取り戻せ!加西の未来
井上ちあき