今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

待ちつづける政治から 挑戦しつづける政治へ!

加西病院は生き残れるのか?

2007-06-27 | Weblog
国にお金がないので、医療費を削減しないといけない。
医療制度改革と銘打って診療報酬を削減しよう。
すると当然、病院は赤字続き!
すると、過重労働の勤務医にのしかかる診察増加指令!
夜勤があけたらそのまま朝から診療。
やめたくなっても当たり前の状態に。。。
さらに、研修医制度のためにいろんな科を体験。
つまり、どこがめちゃめちゃ大変なのかが丸分かり。
大学の医局の力も及ばなくなりつつある。
輪をかけて医療裁判が当たり前になつつある。
特に小児科と産婦人科では裁判になるケースが激増!
でも、医療の業界としては医者の数があんまり増えすぎなように調整弁を
きかせている。(新規参入とよんでいるようだ)
また厚労省の役人はどうも、医学部に入学する学生数や人口あたりの医師数
という大きな視点でものごとをみているようで、
細かな僻地の医師の具合がわかっていないようだ。

おおまかこんな状況の中で、加西病院は赤字経営と医師不足であえいでいます。
さらに輪をかけて、神戸大学の医局から北播磨に中核病院をつくってはどうか
との提案があった。つまり高度医療をなす病院を集中することで医師を確保
するということです。

一見なんだか、ちゃんとしたいい病院が北播磨にできていいじゃないか?
加西病院も赤字なんだからいいじゃなかいか。と思われる方もいらっしゃるかも
しれません。

しかし、心臓を患ったおじいちゃんが急に発作になった。救急車をよんで、
小野市と三木市の中間にある新病院まで40分かけていこう!
子供がインフルエンザで夜中に光熱をだして、痙攣がはじまった、
新病院まで40分はがまんしよう!

私はがまんできません。

加西に総合医療を残すために何をするのかをかんがえなければならないと
思います。


その選択肢として

①加西病院を今のまま(もちろん産婦人科や泌尿器科もふくめて全部openさせて)
 維持する。
②加西病院の負担を軽くしながら総合医療を市全体として確保する。
③加西病院ではなくても、加西市民が納得できる総合医療の確保の仕方をする。
どの選択肢を選ぶかだが、
①だと、とにかくお金は投入できたとしても医師の確保になんら現状では手がない。これについては例えば、医師の報酬を上げる。医師の住環境を改善する。
たとえば住宅は西神に。さらに、神戸大学と軋轢をおこさない大学とのルートを
開発することができれば。。。つまり資本提携することで研修医の確保と指導医の
確保を狙う。
②沖縄に北部医師会病院というのがありますが、救急をメインにやります。普段はみなさんはまちのお医者さん(かかりつけ医)に行ってくださいね。ということです。つまり、加西病院の医師の負担軽減をはかりつつ、こうした地域医療支援病院に認定されることで診療報酬はぐっとアップします。
ただ、研修医にとって症例数がへるのは好ましくないでしょう。
③神戸大学のいう中核病院が加西市民の納得できるエリアにあれば問題はないでしょう。それはありえるケースとしては兵庫青野原病院での統合ではないでしょうか?ただ現状西脇病院は北播磨の北の中核病院を目指しているようで、多可町も
それに賛同している状態です。それに対して、南をどうするのか?青野原であれば
小野・加西は納得できるのかもしれないが、特に三木は難しいだろう。。。
県を含めた首長同士の政治判断・政治力が問われることになると思われます。

また、医師の確保として医学部進学に奨学金を出しているところもあります。
1500万円程度のようですが、もしその故郷に医師として一定期間以上勤務
すれば返済を免除されるようです。もちろん勤務しなければ、利子をつけて
返してもうらうようです。

ざっくりした文章になってしましましたが、加西に総合医療を残すには
おおまかにはこうした選択肢の中でどうするのかということではないでしょうか?

いずれにしても、医者コンビニのように簡単に使い、いなくなってしまってから
「しまった」と思ってもはじまりません。
柏原病院のために運動された小児科を守る会の活動が注目されています。

井上ちあき