日本では、鳩山新首相の外交デビューとして、国連気候変動サミットでの鳩山首相のスピーチで、2020年までに1990年比で温室効果ガスを25%削減するという目標を掲げたことが話題になった。
この会議に参加した、中国の胡錦涛国家主席は、どのようなスピーチをしたのだろうか?
《携手応対気候変化挑戦》
[訳]手を携え、気候変動への対応に挑戦しよう
2009年9月22日 アメリカ・ニューヨークで開催された、国連気候変動サミット開幕式での胡錦涛国家主席のスピーチ ~2009年9月23日 人民網より引用
気候変化是人類発展進程中出現的問題,既受自然因素影響,也受人類活動影響,既是環境問題,更是発展問題,同各国発展階段、生活方式、人口規模、資源禀賦以及国際産業分工等因素密切相関。帰根到底,応対気候変化問題応該也只能在発展過程中推進,応該也只能靠共同発展来解决。
[訳]気候変動は人類の発展過程で出てきた問題であり、自然要素が影響を受けるだけでなく、人類の活動も影響を受け、環境問題であるだけでなく、発展の問題であり、各国の発展レベル、生活様式、人口規模、資源の豊かさ、及び国際産業分業等の要素と密接な関係がある。結局のところ、気候変化の問題に対応するには、発展の過程でのみ推進でき、共同発展によってのみ解決ができるはずだ。
● 禀賦 bing3fu4 天賦(てんぷ)。生まれつき
発展中国家歴史排放少、人均排放低,目前受発展水平所限,缺少資金和技術,缺乏応対気候変化能力和手段,在経済全球化進程中処于国際産業鏈低端,承担着大量転移排放。
[訳]発展途上国はこれまでの歴史でもCO2排出量が少なく、ひとり当たりの排出も低レベルで、現在は発展レベルの制約を受け、資金と技術が不足し、気候変動に対応する能力、手段に欠けており、経済のグローバル化の過程で国際的なサプライチェーンの末端に置かれ、大量の先進国になり代わっての排出を受け持っている。
履行各自責任是核心。共同但有区別的責任原則凝聚了国際社会共識。堅持這一原則,対確保国際社会応対気候変化努力在正確軌道上前行至関重要。発達国家和発展中国家都応該積極採取行動応対気候変化。根据《聯合国気候変化框架公約》及其《京都議定書》的要求,積極落実“巴厘路線図”談判。発達国家応該完成《京都議定書》確定的減排任務,継続承担中期大幅量化減排指標,并為発展中国家応対気候変化提供支持。発展中国家応該根据本国国情,在発達国家資金和技術転譲支持下,努力適応気候変化,尽可能減暖温室気体排放。
[訳]各自の責任を全うすることが重要である。共同の、しかし区別のある責任の原則は、国際社会の共通認識を集めたものである。この原則を堅持し、国際社会の気候変動への対応の努力を正確な軌道の上で前進させることが極めて重要である。先進国と発展途上国は積極的に活動し、気候変動に対応していかなければならない。《国連気候変動枠組条約》および《京都議定書》の要求に基づき、積極的に「バリ・ロードマップ」の話し合いを実行する。先進国は《京都議定書》で確定した排出量削減の任務を完遂し、引き続き中期的な大幅な分量の排出削減の目標を担い、その上で発展途上国の気候変動への対応をサポートしなければならない。発展途上国はその国の国情に基づき、先進国の資金や技術移転の支援の下、気候変化への適応に努め、温室効果ガスの排出をできるだけ減らすよう努めねばならない。
● 聯合国気候変化框架公約 lian2he2guo2qi4hou4bian4hua4kuang4jia4gong1yue1
国連気候変動枠組条約。正式名称は「気候変動に関する国際連合枠組条約」、United Nations Framework Convention on Climate Change / UNFCCC, FCCC)は、地球温暖化問題に対する国際的な枠組みを設定した条約。地球温暖化防止条約、温暖化防止条約とも通称される。附属書締約国に対し、1990年代末までに温室効果ガスの排出量を1990年の水準に戻すことを目指していくこと、また、開発途上国に気候変動に関する資金援助や技術移転などを実施することを求めている。1992年6月にリオ・デ・ジャネイロで開かれた環境と開発に関する国際連合会議(UNCED、地球サミット)で採択され、155か国が署名。
● 巴厘路線図 ba1li2 lu4xian4tu2
バリ・ロードマップ。京都議定書の第1約束期間の終了する2013年以降の削減目標を09年のCOP15(コペンハーゲン)で決定するための「工程表」(ロードマップ)で、インドネシア・バリ島で行われたCOP13(07年12月)で合意されたために、「バリ・ロードマップ」と呼ばれる。
実現互利共贏是目標。気候変化没有国界。任何国家都不可能独善其身。応対這一挑戦,需要国際社会同舟共済、斉心協力。支持発展中国家応対気候変化,既是発達国家応尽的責任,也符合発達国家長遠利益。我們応該樹立幇助別人就是幇助自己的観念,努力実現発達国家和発展中国家双贏,実現各国利益和全人類利益共贏。
[訳]互いに利益があり共に勝利することが目標である。気候変動に国境は無い。如何なる国も独りよがりでいることはできない。この挑戦に対応するには、国際社会が互いに助け合い、心を合わせて協力することが必要である。発展途上国が気候変化に対応することをサポートすることは、先進国が最善を尽くさねばならない責任であるとともに、長い目で見れば先進国の利益にもなる。我々は他人を助けることが自分を助けることになるという考え方を打ち立て、先進国と発展途上国双方の利益の実現に努め、各国の利益と人類の利益の同時達成を実現しなければならない。
● 独善其身 du2shan4qi2shen1 協調精神に欠け、独りよがりになる
● 同舟共済 tong2zhou1gong4ji4 同じ船に乗っている人々は互いに助け合う。同じ事に当っている人々が互いに力を合わせ、難関を切り抜けること。
● 斉心協力 qi2xin1xie2li4 心を合わせて協力する
*このフレーズでは、盛んに「贏」ying2ということばを使っている。英語で言えば“win”だが、先進国と発展途上国の「双贏」、つまりwin-winこそ求める姿だ、と強調している。
促進共同発展是基礎。発展中国家応該統籌協調経済増長、社会発展、環境保護,増強可持続発展能力,罷脱先汚染、后治理的老路。同時,不能要求発展中国家承担超越発展段階、応負責任、実際能力的義務。従長期看,没有各国共同発展,特別是没有発展中国家発展,応対気候変化就没有広汎而堅実的基礎。
[訳]共同発展の促進が基礎である。発展途上国は経済成長、社会発展、環境保護を一貫して計画、協調し、持続発展能力を強め、先ず汚染して、後で対処するというこれまでのやり方から脱却しなければならない。同時に、発展途上国にその発展段階、負うべき責任、実際能力を超えた義務を負うよう要求することはできない。長期的に見て、各国の共同の発展が無ければ、特に発展途上国の発展が無ければ、気候変動に対応するのに広範な堅実な基盤ができない。
ここで、中国の立場を説明している。中国は、経済発展の成果により、経済のトータルの規模は世界のトップクラスに位置するようになったが、国民1人当たりのGDPは依然世界の100位以下であり、世界最大の発展途上国である。人口は世界の5分の1を占め、都市と農村、地域、経済社会発展の不均衡を抱え、直面する困難はたいへん多い。しかし、自国の国民や世界の人々に責任を負うという目線から、気候変化に対応することの重要性、緊迫性は十分に認識しており、気候変動への対応はこれまでもしてきたし、今後も継続して努力していきたい。また他の発展途上国へもできるだけの支援を行っていきたいと言う。
中国は《気候変動に対応する国家方案》を制定、実施し、2005年から2010年までのGDP当たりのエネルギー消費、主要汚染物質排出の削減、森林占有面積の拡大、再生可能エネルギー比率の向上等に拘束力を持った国家指標を明確に提示した。例えば、エネルギー消費低減についてだけでも、中国は5年以内に標準炭換算で6.2億トンのエネルギーを削減する。これはCO2排出を15億トン削減することに相当する。
今后,中国将進一步把応対気候変化納入経済社会発展規劃,并継続採取強有力的措施。一是加強節能、提高能効工作,争取到2020年単位国内生産総値二氧化碳排放比2005年有顕著下降。二是大力発展可再生能源和核能,争取到2020年非化石能源占一次能源消費比重達到15%左右。三是大力加森林碳匯,争取到2020年森林面積比2005年加4000万公頃qing3,森林蓄積量比2005年加13億立方米。四是大力発展緑色経済,積極発展低碳経済和循環経済,研発和推広気候友好技術。
[訳]今後、中国はより一層気候変動への対応を経済社会発展計画に取り入れ、且つ強力な措置を継続して採り入れる。一つ目は省エネの強化、エネルギー効率向上の取り組みであり、2020年にGDP当たりのCO2排出量を2005年比で著しく低減させるようにする。二つ目は再生可能なエネルギーと原子力エネルギーを大いに発展させ、2020年に非化石エネルギーの一次エネルギー消費に占める比率が15%前後に達するようにする。三つ目は森林炭素蓄積を大幅に増加させ、2020年に森林面積が2005年比で4000万ヘクタール増加させ、森林蓄積量を2005年比13億㎥増加させるようにする。四つ目はグリーン経済を大いに発展させ、低炭素経済と循環経済を積極的に発展させ、気候友好技術を開発、普及させる。
● 森林碳匯 sen1lin2tan4hui4 森林炭素蓄積
世界期待着我們就事関人類生存和発展的気候変化問題作出抉擇。我相信,只要我們本着対各自国家和人類社会負責任的態度,立足現実,着眼未来,堅持《聯合国気候変化框架公約》及其《京都議定書》主渠道地位,堅持共同但有区別的責任原則,堅持“巴厘路線図”的授権,哥本哈根大会就会成為国際社会合作応対気候変化新的里程碑。中国願同各国携手努力,共同為子孫后代創造更加美好的未来!
[訳]世界は我々が人類の生存と発展に関わる気候変動の問題に決着をつけることを期待している。私は、我々が自分の国や人類社会に対する責任ある態度に基づき、現実に立脚し、将来を見つめ、《国連気候変動枠組条約》及び《京都議定書》の主要ルートたる地位を堅持し、共同で、しかし区別のある責任の原則を堅持し、「バリ・ロードマップ」の権限を堅持しさえすれば、コペンハーゲン会議は国際社会の気候変動へ共同で対応する新たなマイルストーンになると信じる。中国は各国と手を携え、共同で子子孫孫、次の世代の為に、もっと美しい未来を作りたい。
● 抉擇 jue2ze2 選択する
● 着眼 zhuo2yan3 着目する。着眼する
● 哥本哈根大会 ge1ben3ha1gen1da4hui4
国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)。今年12月にデンマーク・コペンハーゲンで開催される予定で、ここで京都議定書に続く新たな温室効果ガス削減の枠組みを決めることが目指されている。
中国の全体の数値目標は明かされていないものの、中国がCO2削減取組みに積極的に取り組んでいることのPRと、他国への支援も含め、今後も積極的に取り組むことを強く訴えるスピーチであった。また、中国は発展途上国である、という立場は堅持しながら、全体の経済規模、ということでは世界のトップクラスとなったということで生じる責任、という意味合いも感じられ、環境対策での中国の立場の微妙な変化が感じられるスピーチであった。
この会議に参加した、中国の胡錦涛国家主席は、どのようなスピーチをしたのだろうか?
《携手応対気候変化挑戦》
[訳]手を携え、気候変動への対応に挑戦しよう
2009年9月22日 アメリカ・ニューヨークで開催された、国連気候変動サミット開幕式での胡錦涛国家主席のスピーチ ~2009年9月23日 人民網より引用
気候変化是人類発展進程中出現的問題,既受自然因素影響,也受人類活動影響,既是環境問題,更是発展問題,同各国発展階段、生活方式、人口規模、資源禀賦以及国際産業分工等因素密切相関。帰根到底,応対気候変化問題応該也只能在発展過程中推進,応該也只能靠共同発展来解决。
[訳]気候変動は人類の発展過程で出てきた問題であり、自然要素が影響を受けるだけでなく、人類の活動も影響を受け、環境問題であるだけでなく、発展の問題であり、各国の発展レベル、生活様式、人口規模、資源の豊かさ、及び国際産業分業等の要素と密接な関係がある。結局のところ、気候変化の問題に対応するには、発展の過程でのみ推進でき、共同発展によってのみ解決ができるはずだ。
● 禀賦 bing3fu4 天賦(てんぷ)。生まれつき
発展中国家歴史排放少、人均排放低,目前受発展水平所限,缺少資金和技術,缺乏応対気候変化能力和手段,在経済全球化進程中処于国際産業鏈低端,承担着大量転移排放。
[訳]発展途上国はこれまでの歴史でもCO2排出量が少なく、ひとり当たりの排出も低レベルで、現在は発展レベルの制約を受け、資金と技術が不足し、気候変動に対応する能力、手段に欠けており、経済のグローバル化の過程で国際的なサプライチェーンの末端に置かれ、大量の先進国になり代わっての排出を受け持っている。
履行各自責任是核心。共同但有区別的責任原則凝聚了国際社会共識。堅持這一原則,対確保国際社会応対気候変化努力在正確軌道上前行至関重要。発達国家和発展中国家都応該積極採取行動応対気候変化。根据《聯合国気候変化框架公約》及其《京都議定書》的要求,積極落実“巴厘路線図”談判。発達国家応該完成《京都議定書》確定的減排任務,継続承担中期大幅量化減排指標,并為発展中国家応対気候変化提供支持。発展中国家応該根据本国国情,在発達国家資金和技術転譲支持下,努力適応気候変化,尽可能減暖温室気体排放。
[訳]各自の責任を全うすることが重要である。共同の、しかし区別のある責任の原則は、国際社会の共通認識を集めたものである。この原則を堅持し、国際社会の気候変動への対応の努力を正確な軌道の上で前進させることが極めて重要である。先進国と発展途上国は積極的に活動し、気候変動に対応していかなければならない。《国連気候変動枠組条約》および《京都議定書》の要求に基づき、積極的に「バリ・ロードマップ」の話し合いを実行する。先進国は《京都議定書》で確定した排出量削減の任務を完遂し、引き続き中期的な大幅な分量の排出削減の目標を担い、その上で発展途上国の気候変動への対応をサポートしなければならない。発展途上国はその国の国情に基づき、先進国の資金や技術移転の支援の下、気候変化への適応に努め、温室効果ガスの排出をできるだけ減らすよう努めねばならない。
● 聯合国気候変化框架公約 lian2he2guo2qi4hou4bian4hua4kuang4jia4gong1yue1
国連気候変動枠組条約。正式名称は「気候変動に関する国際連合枠組条約」、United Nations Framework Convention on Climate Change / UNFCCC, FCCC)は、地球温暖化問題に対する国際的な枠組みを設定した条約。地球温暖化防止条約、温暖化防止条約とも通称される。附属書締約国に対し、1990年代末までに温室効果ガスの排出量を1990年の水準に戻すことを目指していくこと、また、開発途上国に気候変動に関する資金援助や技術移転などを実施することを求めている。1992年6月にリオ・デ・ジャネイロで開かれた環境と開発に関する国際連合会議(UNCED、地球サミット)で採択され、155か国が署名。
● 巴厘路線図 ba1li2 lu4xian4tu2
バリ・ロードマップ。京都議定書の第1約束期間の終了する2013年以降の削減目標を09年のCOP15(コペンハーゲン)で決定するための「工程表」(ロードマップ)で、インドネシア・バリ島で行われたCOP13(07年12月)で合意されたために、「バリ・ロードマップ」と呼ばれる。
実現互利共贏是目標。気候変化没有国界。任何国家都不可能独善其身。応対這一挑戦,需要国際社会同舟共済、斉心協力。支持発展中国家応対気候変化,既是発達国家応尽的責任,也符合発達国家長遠利益。我們応該樹立幇助別人就是幇助自己的観念,努力実現発達国家和発展中国家双贏,実現各国利益和全人類利益共贏。
[訳]互いに利益があり共に勝利することが目標である。気候変動に国境は無い。如何なる国も独りよがりでいることはできない。この挑戦に対応するには、国際社会が互いに助け合い、心を合わせて協力することが必要である。発展途上国が気候変化に対応することをサポートすることは、先進国が最善を尽くさねばならない責任であるとともに、長い目で見れば先進国の利益にもなる。我々は他人を助けることが自分を助けることになるという考え方を打ち立て、先進国と発展途上国双方の利益の実現に努め、各国の利益と人類の利益の同時達成を実現しなければならない。
● 独善其身 du2shan4qi2shen1 協調精神に欠け、独りよがりになる
● 同舟共済 tong2zhou1gong4ji4 同じ船に乗っている人々は互いに助け合う。同じ事に当っている人々が互いに力を合わせ、難関を切り抜けること。
● 斉心協力 qi2xin1xie2li4 心を合わせて協力する
*このフレーズでは、盛んに「贏」ying2ということばを使っている。英語で言えば“win”だが、先進国と発展途上国の「双贏」、つまりwin-winこそ求める姿だ、と強調している。
促進共同発展是基礎。発展中国家応該統籌協調経済増長、社会発展、環境保護,増強可持続発展能力,罷脱先汚染、后治理的老路。同時,不能要求発展中国家承担超越発展段階、応負責任、実際能力的義務。従長期看,没有各国共同発展,特別是没有発展中国家発展,応対気候変化就没有広汎而堅実的基礎。
[訳]共同発展の促進が基礎である。発展途上国は経済成長、社会発展、環境保護を一貫して計画、協調し、持続発展能力を強め、先ず汚染して、後で対処するというこれまでのやり方から脱却しなければならない。同時に、発展途上国にその発展段階、負うべき責任、実際能力を超えた義務を負うよう要求することはできない。長期的に見て、各国の共同の発展が無ければ、特に発展途上国の発展が無ければ、気候変動に対応するのに広範な堅実な基盤ができない。
ここで、中国の立場を説明している。中国は、経済発展の成果により、経済のトータルの規模は世界のトップクラスに位置するようになったが、国民1人当たりのGDPは依然世界の100位以下であり、世界最大の発展途上国である。人口は世界の5分の1を占め、都市と農村、地域、経済社会発展の不均衡を抱え、直面する困難はたいへん多い。しかし、自国の国民や世界の人々に責任を負うという目線から、気候変化に対応することの重要性、緊迫性は十分に認識しており、気候変動への対応はこれまでもしてきたし、今後も継続して努力していきたい。また他の発展途上国へもできるだけの支援を行っていきたいと言う。
中国は《気候変動に対応する国家方案》を制定、実施し、2005年から2010年までのGDP当たりのエネルギー消費、主要汚染物質排出の削減、森林占有面積の拡大、再生可能エネルギー比率の向上等に拘束力を持った国家指標を明確に提示した。例えば、エネルギー消費低減についてだけでも、中国は5年以内に標準炭換算で6.2億トンのエネルギーを削減する。これはCO2排出を15億トン削減することに相当する。
今后,中国将進一步把応対気候変化納入経済社会発展規劃,并継続採取強有力的措施。一是加強節能、提高能効工作,争取到2020年単位国内生産総値二氧化碳排放比2005年有顕著下降。二是大力発展可再生能源和核能,争取到2020年非化石能源占一次能源消費比重達到15%左右。三是大力加森林碳匯,争取到2020年森林面積比2005年加4000万公頃qing3,森林蓄積量比2005年加13億立方米。四是大力発展緑色経済,積極発展低碳経済和循環経済,研発和推広気候友好技術。
[訳]今後、中国はより一層気候変動への対応を経済社会発展計画に取り入れ、且つ強力な措置を継続して採り入れる。一つ目は省エネの強化、エネルギー効率向上の取り組みであり、2020年にGDP当たりのCO2排出量を2005年比で著しく低減させるようにする。二つ目は再生可能なエネルギーと原子力エネルギーを大いに発展させ、2020年に非化石エネルギーの一次エネルギー消費に占める比率が15%前後に達するようにする。三つ目は森林炭素蓄積を大幅に増加させ、2020年に森林面積が2005年比で4000万ヘクタール増加させ、森林蓄積量を2005年比13億㎥増加させるようにする。四つ目はグリーン経済を大いに発展させ、低炭素経済と循環経済を積極的に発展させ、気候友好技術を開発、普及させる。
● 森林碳匯 sen1lin2tan4hui4 森林炭素蓄積
世界期待着我們就事関人類生存和発展的気候変化問題作出抉擇。我相信,只要我們本着対各自国家和人類社会負責任的態度,立足現実,着眼未来,堅持《聯合国気候変化框架公約》及其《京都議定書》主渠道地位,堅持共同但有区別的責任原則,堅持“巴厘路線図”的授権,哥本哈根大会就会成為国際社会合作応対気候変化新的里程碑。中国願同各国携手努力,共同為子孫后代創造更加美好的未来!
[訳]世界は我々が人類の生存と発展に関わる気候変動の問題に決着をつけることを期待している。私は、我々が自分の国や人類社会に対する責任ある態度に基づき、現実に立脚し、将来を見つめ、《国連気候変動枠組条約》及び《京都議定書》の主要ルートたる地位を堅持し、共同で、しかし区別のある責任の原則を堅持し、「バリ・ロードマップ」の権限を堅持しさえすれば、コペンハーゲン会議は国際社会の気候変動へ共同で対応する新たなマイルストーンになると信じる。中国は各国と手を携え、共同で子子孫孫、次の世代の為に、もっと美しい未来を作りたい。
● 抉擇 jue2ze2 選択する
● 着眼 zhuo2yan3 着目する。着眼する
● 哥本哈根大会 ge1ben3ha1gen1da4hui4
国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)。今年12月にデンマーク・コペンハーゲンで開催される予定で、ここで京都議定書に続く新たな温室効果ガス削減の枠組みを決めることが目指されている。
中国の全体の数値目標は明かされていないものの、中国がCO2削減取組みに積極的に取り組んでいることのPRと、他国への支援も含め、今後も積極的に取り組むことを強く訴えるスピーチであった。また、中国は発展途上国である、という立場は堅持しながら、全体の経済規模、ということでは世界のトップクラスとなったということで生じる責任、という意味合いも感じられ、環境対策での中国の立場の微妙な変化が感じられるスピーチであった。
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