写真日記

朝、
なんとなくかなしい空だった
ほんとうは何の変哲もない朝なのだけど
それがなんだかかなしい朝だったのか
僕は牛丼を食べた
病気になりたくはないけど

現実というものに

サッカーの中田選手のホームページを読んでいたら
将来したいことのひとつに
かばんひとつで世界中を旅したいと言っていて
なかなかやっぱりこの人は
かっこいい人だなというかおもしろい人だなというか

僕たちにしてみれば
彼はとても活躍しているうらやましく自由に
旅のように世界中で生きている人であって
そんなふうに彼が言うと
じゃあ僕の人生なんてもっとめちゃくちゃに生きなきゃな
なんて本気でまた空を見上げてしまう

そんなことを思いながら
一日を過ごしていたら
僕は留守番だということでした

遊牧民になりたかったころ
草原で羊を追いかけて
どこでどうなりうるのか

生まれた空の下で

モノクロームの夢をみました

地を進め

空を抜け

熱を持て

まいにちまいにち
すこしずつでも
写真が撮れるってすばらしい
考えずにシャッターをきるきるきる
たまに考えて
もっと考えて
僕が撮れば僕の写真
まいにちまいにち
すこしずつでも
写真が撮れるってすばらしい

西新宿
雲のない空
写真の日々
どこにでもあるような
どこにもないような

銅像に話しかけてくれるように

祝日の正午の釣堀