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グラン・ブーケ

2015年04月17日 | 今日の写真
ワシントンナショナルギャラリー展で
もちろんルノワールはよかったけど

最後の方に所蔵品の
ルドンのグラン・ブーケ

これはほんとに
すごかった
ひさしぶりに
絵の部屋から動きたくない
あの感じで
感動的だった

いままで観た
花の絵の中でも
かなり印象的で
例えばゴッホのアザミとか
モネの睡蓮とか
やばいのはあるけど
それらと同じかそれ以上に
花の絵では超越的に素晴らしい気がして
もうなんだか
花の写真なんか撮れないなーみたいな
感じになった
どうやったって勝ち目ない
むしろもはや
その絵を複写して
毎日眺めれば花なんかいらないかもしれない
くらいの

グラン・ブーケ

もちろん
ルノワールの絵も
ほんとに美しい

ボナールもあったし
ナビ派の
ヴュイヤールという人を
はじめて知ったのだけど
海沿いの風景がなんとも素敵だった

ひさしぶりの
印象派の絵だったので
はじめのほうは
なんとも思考が戻ってこなくて
視点があってなかった気もするけど
キモソゾロ

去年の冬に
パリのオルセーでみた
ボナールの白い猫
ルノワールのムーラン・ド・ギャレット
ゴッホの星降る夜
ああなんとやばいぜ
思い出すだけで

そんなこといったら
ルーブルも行ったし
フィレンツェのウフィッツィも行ったし
ベネチアのアカデミアも行ったし
ローマのバチカンも行ったし

そう考えると
狂ってしまいそうだ

教会で闇の中にカラバッジョもあったし
ラファエロさまはやばすぎるし
ダビンチもミケランジェロも
パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂でジオットにも会った

ああそうか
抜け殻なんだな

気がつかなかったけど
そうか

何週間も
無気力で
ミノムシみたいだったのは
そういうことだったんだ

冬から春よ
風に吹き飛ばされて
いざいこう

イタリアフィレンツェの郊外で
羊番の少年だったジオットは岩に羊の頭を描いていたんだ

それから
何年か前に
バルセロナで
ミロに出会ったみたいに
今日
丸の内でオディロン・ルドンに出会った

先月
ギュスターヴ・モローに出会った
ばかりだっていうのに
もうどうなってるんだよ


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