写真日記

サイゴン川
マジェスティックホテルの
向かい側の乗り場から
500VD払って
渡し船に乗って川を渡る
ほとんどのお客さんは
バイクに乗って乗船しているので
歩いているのは
物売りの大きな荷物を抱えたおじいさんか
港湾関係の作業員かくらい
ゆっくりと川を渡っていく
遠くを眺めている

昨日、撮影の打ち合わせにいったら
このブログを見ていたらしく
なんだか最近病んでいるかと思って
心配してましたよと言う人がいたので
びっくりして
逆に年末年始でリフレッシュして
ものすごく最近調子がいいので
すいませんねーと笑った

昔、読んだ椎名誠のエッセイに
乗る時の顔ってのがあったな
とにかく男ってのは
乗り物が好きなようです

やりたいことがたくさんありすぎて
とりあえずやらなきゃいけないことを
いま毎日辛うじて頑張ってやってるのだけど
まあそうやって日々が過ぎていって
いつのまにかまた年を重ねて
あいかわらず生き易い調子もできないけど

プノンペンからシェムリアップに向かう
ボロボロのバスの席で隣になった
カナダ人の大きな男の人と旅の話しをしていた
Asiaはいいねーと
６ヶ月もインドシナを旅をしている言うので
Have you seen Japan?と聞くと
日本人のイメージは
ほんとにもう視野が狭くて
ひたすら狭いところでセコセコ働いてんだろ　ってさ
そりゃそうだけどそれだけでもないよって笑った

ホーチミンを歩いていると
ひたすらバイクが走っている
台湾もすごいけど　それ以上の数だ
HONDAが人気らしく
よくよくみると古いボロボロのスーパーカブも
たくさん走っている
実家に置いてある僕の型と同じカブもあって
見かける度になんだか笑えた
夜、道を歩いていると
厚化粧のあきらかにオカマのオバさんが
HONDAに乗って声を掛けてくる
後ろのシートに伏目がちな若いオカマさんが
淫らな風に笑っている
「マッサー？」
オカマさんの声が妙に優しい響きで怖い
まるで土手を走っていら蛇に出会っちゃったみたいな感じ

川の少し上流に最近
大きな橋が架かったと言う
写真を撮りに行ったけど
誰も通っていなかった
渡船はいつでも満員で
ゆっくりと川を渡っていく
風に赤い旗が揺れている