走って落ちて
今でも冬になると
左腰がヒリヒリと痛くなるけど
それはここを忘れないためのメモリー
忘れるはずもないけど
上げて落とすのが
コロナ騒動の仕打ちだとすると
いつものようにいつものようなことがなくなって
いつものようにそこにいて欲しかっただけなのさ
走って落ちた時は
ほんとは結構覚悟していたけど
馬に乗って走る時って
だいたいの人が落ちて死ぬのを覚悟してるのかも
しれないけど
まあとにかく落ちちゃダメなのだけど
それから冬がやってきて
東京の寒すぎる部屋の隅っこで
閉じこもって何もしないで
何もできないでいるだけ
特に書くこともないし
やることもない
だからどうしたのって感じさ
なんとなくもっと
寒いところに行きたいな
険しい山に登ったり凍った川を渡ったり
冷たい部屋の世界地図
じゃないんだよまったくもう