写真日記

今日は朝から
カメラバックをジャブジャブ洗って
乾かしながら
機材準備したり
写真データを整理したり
セレクト作業をしていたら
あっという間に夜になっていました

2週間の旅で
37961マイの写真を撮っていました

旅に夢中で
写真を見返してなかったけど
なかなかいい写真が撮れている気がします

なんか右手が痺れてるんだけど
気のせいかな

それにしても
蒸し暑くて溶けそうな
梅雨の晴れだったけど
雨が降って
気持ちいい風が吹いてきました

闇よ
照らす光よ
小さな
準備
綱渡りみたいな
闇よ

未来なんていらない欲しいのは今だと思った

だけど飛び魚は波を飛び越えて
海を飛んで帰っていった

しかし、やがて、すべてが永遠に回帰するのだ

なんとなくわかってきている
でもそれを説明しようとしても
なかなかうまくはいかない

どうすればいいのか
たぶん、例えば
ギリシャのアクロポリスの丘の上で
なにもしないでただそこに2時間くらいいたら
ちょっとわかるかもしれないこと

たぶん、例えば
モンテネグロのコトルから
アルバニアのティラナまで
バスに乗って
空に流れていく雲と
たまにあらわれる羊の数を数えてみたりしたら
ちょっとわかるかもしれないこと

でもそんなことって
伝えきれないよね
ましてや、こんなところじゃさ

自分の知らなかった場所を
自分の足で歩いて
自分の目で見て
自分の耳で聴いて
自分の口で食べて
自分の声で話して
旅をするってことは
そんなこと

未来なんていらないのかな
旅は今なのだろうか

でも言葉にした瞬間に
旅はたどり着かないとして
目を閉じて
耳を塞いで
なにも食べずに
なにも話さずに

しかし、やがて、すべてが永遠に回帰するのだ

足にできたマメの数を数えている
誰かが言う
Still hurts?

そうさそんなんだよ
いったい君はどこに行ったのさ

どんなに歩きまわっても
虚しさだけがここにある
旅先で
そんなこと1回も感じなかったよね
夢中だからかな
もっともっと歩いて歩いて
もっともっと知らない街へ

いったいなんだろうか
誰か説明してくれればいいのに

狂ってるのかな
いやいたって正常だ
ツマラナイくらい私は正常なのだ
狂いたいくらいなのに
マジメな私はツマラナイ男

暑くて、蒸し暑すぎる東京を
虚しく歩いていた

夕方になって
夕立が降って
私は雨に濡れながら
坂道を下って走り続けた

私の東京は空っぽだ
だから虚しいのさ

私の東京は
綱渡りみたい
それだからフザケていたいのかな
たぶん正解

蒸し暑い灼熱の銀座を歩いた
空を見上げて
それから歩く人たちと
ビルディングの優越感を
劣等感で掻きむしりながら
外国人の団体がなにやら
ざわざわとなにやらを買い漁っている
汚らしい音のする言葉が
高級ブランドのディスプレイと混じり合って
虚しく響いていく

なんともそれはそれで
なんだかまあそんなかんじなんだろうな
どちらもあまり近づきたくはないけど

冷房の聴いた新しいビルディングの
フロアーを歩きながら
なんとも特に買いたいものないけど
さらに汗をかきながら歩く

どれほどマゾステッィクなんだろうか
痛めつけられれば満たされるというのかな

東京の虚しさよ
私はここにいる

あがけばあがくほど
落ちていく蟻地獄みたいな場所

水道橋から神田から
秋葉原から
とにかく突き進む

それでも夜になって
虚しさだけを抱えて歩き続ける

東京空
私はいったい何をしているのだろうか