写真日記

行く前に心配をかけないようにするために
ちょっとロシアに行ってきますーと
皆に言って旅に出たけど
ほんとは
今
カザフスタンという国にいます

僕もここに来るまで
ほんとに未知な場所で
情報もなくて
どうなってしまうのだろうと思っていたけど
ここアルマトイは
何も不便のない都会です
刺激が好きな僕らには
それが少し味気ないくらいだけど

まさに
中央アジアという感じの
アジアの人種がいて
ロシア系の人もいて
それが混じりあって
カザフという人になっているようです

だから僕ら日本人も
ほぼ溶け込んでいるふうなのだけど
やっぱりどこかわかってしまうようで
たまに日本人か？と声をかけられます
そんなときは大抵
僕は日本人だよーっというと
おおーいいねーって感じで
とても友好的に握手を求められます
たぶんきっと日本人に対して
いいイメージをもっているのかもしれません

今回のロケで通訳コーディネートしてくれている
カザフ人のノルジャンさんが
とても気持ちのいい人で
難しいはずのこういうロケも
なんとかうまく回っていきます

ほんとに
来てみないとわからない

戦争で日本が負けた後
シベリアに抑留された日本人が
カザフスタンにもやってきていて
ある情報では
58900人が連れてこられて
1400人が亡くなられたといいます

昨日
日本人墓地に連れていってもらえたので
慰霊の祈りとシャッターを切らせてもらいました

明日からもまた
撮影の連続だけど
とにかく気持ちを入れて
いい仕事をして
無事に日本に帰れるように
がんばりまーす

なんとなく
モノクロームの
しかも増感して粒子があれた写真が似合う場所
そしてなぜか懐かしく
前にみたことのあるような場所

たぶんきっとそうなのかもしれない
と想いながら