春のある一週間
僕は毎日京王線に乗っていて
明大前で乗り換えをした
なんとなく
乗り換えには悪くない駅だと思う
帰りの駅のホームで
いつもこの光景を眺めていた
電車を待っている人たち
やがて電車がやってきて
すべての人たちを飲み込んでしまう
やげてホームは見事に片付けられてしまう
そしてまた
次の人たちがやってきて
ホームを埋めつく
やがてまた電車がやってきて
見事にまた人たちを連れ去っていく
妙に不思議な気分でそれを眺めていると
僕だけ取り残されてしまう
こちら側のホームにも同じように
電車が人たちを迎えにやってくるのだけど
僕だけは電車に乗らないからだ
僕だけが電車を待っていないからだ
ただ向こうのホームを眺めているだけ
そんなふうにしていると
一向に家に辿り着かなくて困るので
しかたなく電車に乗る
きっと誰もいなくなったホームが
向こう側から眺めている人たちの目に映るのだ
僕は毎日京王線に乗っていて
明大前で乗り換えをした
なんとなく
乗り換えには悪くない駅だと思う
帰りの駅のホームで
いつもこの光景を眺めていた
電車を待っている人たち
やがて電車がやってきて
すべての人たちを飲み込んでしまう
やげてホームは見事に片付けられてしまう
そしてまた
次の人たちがやってきて
ホームを埋めつく
やがてまた電車がやってきて
見事にまた人たちを連れ去っていく
妙に不思議な気分でそれを眺めていると
僕だけ取り残されてしまう
こちら側のホームにも同じように
電車が人たちを迎えにやってくるのだけど
僕だけは電車に乗らないからだ
僕だけが電車を待っていないからだ
ただ向こうのホームを眺めているだけ
そんなふうにしていると
一向に家に辿り着かなくて困るので
しかたなく電車に乗る
きっと誰もいなくなったホームが
向こう側から眺めている人たちの目に映るのだ