写真日記

よく働きよく球蹴り
今年一番寒い夜に
今年の球蹴り初め
おもいっきり走り回る
ドリブルして相手を抜きさりシュートする
相手に身体をぶつけてボールを奪い取る
なんだろうこれ
でも心地よいのだ、いまでもいつまでも

今年もサッカーができるという幸せ
よりわがままに
もっとサッカーしてみようかとすら思い
いま作戦を考えている

それとやっぱり旅
こちらもいま作戦を考えている
でも仕事も捨てがたいといえばいえるけど

それとやっぱり空
こちらはいつも見ている
思い出せば
僕の好きな場所はだいたい空がいい

よく働きよく球蹴り思い出す

心を穏やかにさせて

何日も徹夜して仕事をしていると
朝眠った時、昼起きる時
もうこの世の中からどこか遠くにいって
しまったような気がして起きたくなくて枕にしがみつく
夢のほうが心地よくなってまた眠ろうとする身体

僕はこの写真を見て
このシークワーサージュースの味を舌に思い出すことができる
沸いてきた唾を飲むと微かに味がするようで
風の音が聴こえてくる
珊瑚の白い砂を踏む足音も
降り注ぐ雨粒の音も
この日、散歩をしていると
雨が降ってきて
向こうのほうから傘を振り回して歩いてくる
ランドセルの小学生４人と出会ったな

心を穏やかにさせて

絵みたいな写真？
どうだろう
それっぽくなくて
できるだろうか

いま
市ヶ谷の駅の近くにある
美術の学校のギャラリーで
モノクロ６×６の写真の写真展をやっている
有名な人なのかそうでないのか僕にはわからないけど
見てみるとなかなかいい写真があった
なにがいいかって
被写体がいいなーと思った
部屋の中が暑すぎるのは嫌だったけど
そこから出て
夕暮れ時の靖国通りを九段のほうに上って歩くと
なんだか風が冷たくて気持ちよかった
昔よく行ったタリーズコーヒーで
いつものようにカフェモカを飲んだ

アラーキーがもうやってしまっているけど
僕も空を撮りたいと思う
そして撮った空に絵の具をこぼしたい
二番煎じでもいいから
自分の写真を絵にしたいような気がするのだ
絵がいいのはやわらかく感じること
写真だとなんか強すぎで
弱くしようとするとそれっぽくなりがちで
じゃあどーすんのよって思ったら
絵みたいな写真？
じゃあ絵を描けば？
絵を描きたいけど描けないから写真にしたのかもねー
違うか
ほんとは絵本をつくる人に将来はなりたいと
ひそかに夢見たりしているけど
そのうち老いて死ぬのね

心を穏やかにさせて