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2005年10月04日 | 今日の写真
仕事がPM9:00に終わったから
かれこれ約3時間も本屋を巡っていた

シンガポールに行く飛行機の中で読もうと
市ヶ谷の交差点にある本屋で本を選んでいたら
なかなか決まらずにいた
どうしてもなかったので
自転車からバイクに乗り換えて
靖国通りを新宿に向かって飛ばしていった
なんだか秋の風が気持ちよく
僕の身体に真正面から当たって
僕は少しハイになって
信号になるべく引っかからないようにと
ビュンビュン飛ばして走った

古本屋があって
文庫本コーナーを
さっと見ると
一冊引っ掛った
金子光晴「西ひがし」
すこし嬉しくなって
また走る
今度は高田馬場に向かった

高田馬場の駅正面の古いビルの
本屋はもう閉まっていた
エスカレーターで上ると
もう閉まっていた

古本屋をまた発見し
まるで学生の頃のように
本を選んでいた
そういえば僕は本が好きだったのだな
忙しい忙しいと落ち着いて本を読む時間がないので
なんだか最近ぜんぜん本を読んでなかったけど
昔は、電車で通勤通学しているときに
毎日のように読んでいて
学生の頃は
家から学校まで片道1時間半だったので
往復3時間+授業1時間半で
一日一冊本を読む日々だった
休みの日には3つの図書館を原付バイクで巡って
たくさん借りてきたり
学校に行っては
図書館の7階と5階で本を漁っていた
7階の写真集のコーナーは全部読破したような記憶がある

2件目の古本屋でも文庫本
町田康「へらへらぼっちゃん」
辻仁成「目下の恋人」
川島誠「800」

早稲田を通って市ヶ谷に戻る途中
とてもいい本屋を見つけた
遅い時間までやっているし
中に入ると
まず入り口に
強烈にセンスのいい新刊本が並んでいる
奥の文庫本もちょっとマニアックで
並べ方もとても見やすくて
あれもこれも欲しくなる感じ
きっとこれからここに通うことになりそうだ

入り口にあった3冊の本で
どれを買うかで悩む
村上春樹「東京奇譚集」
沢木耕太郎「凍」
馳星周「楽園の眠り」
でも考えてみると
大学生の頃からこの3人を新刊が出るたびに
出た瞬間に読んでいたような気がする
というか、
この3人の本は古いのも全部読んだ
最近、本から離れていたので
例えば、村上春樹の「海辺のカフカ」は
避けるように読んでない
というか、高校生の時には
とても気持ちよく読んでいたけど
さすがに、「スプートニクの恋人」辺りまでで
それ以降はあまりに避けるように読んでなかったような

でも今回はあえて
村上春樹にした
シンガポール航空のシートと
一番マッチするような気がしたから
だって、馳星周だったら
もう飛行機に乗った瞬間
ダークな新宿あたりに引き戻されてしまうし
沢木耕太郎だったら
飛行機の飛ぶ方向がすこし逸れてしまいそうだ

シンガポールを自分の世界で意識するように
ダメ押しに
金子光晴「マレー蘭印紀行」も買う

興奮してバイクに跨ると
小雨が降ってきて
アクセルを吹かして走ると
どんどん雨が身体に当たって沁みて消えた
うれしくなって興奮して
闇の中を突っ走った

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