暑い中での野球練習 将来プロの方 写真と文章は関係ありません
きょうの潮流
昨年も、勝ち進むに連れて悪意に満ちた投稿が増えていきました。夏の高校野球甲子園大会を制した京都国際に対して
▼韓国系の民族学校が前身の同校は2004年に国際人の育成を教育目標にして開校。今も校歌は韓国語です。SNS上で広がった誹謗(ひぼう)中傷は、民族差別をふくんだヘイトスピーチでした。それは今大会でも
水元公園の金魚東の小結 江戸錦
▼連覇をめざし準々決勝に進んだ京都国際。それとともに差別をあおる投稿が相次ぎ、監視していた京都府や市によると、14日までX(旧ツイッター)には同校に関する投稿が2千件以上あり、そのうち「朝鮮に帰れ」などの悪質なものには削除要請を出したといいます
ランチュウ 私はこの金魚が横砂だと思うが
▼その後も「早く負けろ」「誰か倒して」といった投稿は続き、選手たちの心にも影を落としています。昨夏の大会も経験したエースの西村投手は3回戦の試合後、球場全体が相手を応援する雰囲気を感じ「嫌われているなって思った」とこぼしています
東の大関 東錦
▼こうした問題に対して、大会を主催する高野連や朝日新聞社から明確なメッセージが伝わってきません。今大会は広島・広陵が暴力問題で期間中に出場辞退となる異例の事態も。差別や暴力を許さず選手を守るという毅然(きぜん)とした態度をもっと示すべきではないか
阿蘭陀獅子頭
▼京都府の人権啓発推進室は「ヘイトスピーチは個人の尊厳を破壊する許されない行為」だと。投稿には差別反対や多様性の尊重を訴える声も多い。スポーツ、そして教育の一環であるはずの高校野球。汗と涙の感動物語では済まされません。
今年生まれた金魚