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新聞赤旗」きょうの「潮流」より
帝政ロシアの勲章は十字架をあしらったものが多かったといいます。たとえば、将兵の武勲を顕彰する
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「聖ゲオルギー勲章」は十字の部分が白いエナメルで塗られていました▼この勲章はプーチン大統領によって公に復活されています。しかし彼らに与えられている黒い十字架の勲章は何を意味するのか。ロシア当局が存在自体を否定し、影の傭兵(ようへい)部隊といわれる「ワグネル」です
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▼「仕事は敵とたたかうこと。殺される危険も大いにある」。採用の際に、はっきりいわれたと元隊員が語っていました。ワグネルの実態を追った仏テレビ局制作の番組で。彼はシリアに派遣され、黒十字の勲章をもらっていました
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▼番組は、ワグネルがロシア国家の「道具」として使われてきたという関係者の証言も引き出していました。必要な物はすべて政府から与えられ、移動手段も後方支援も国防省が手配する。プーチン大統領も「運営費の全額を国家が賄っていた」と明らかにしました
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▼これまで各地で裏の仕事を担い、ウクライナ侵略の最前線で戦闘してきた部隊が引き起こした今回の反乱。それは、ロシア軍とプーチン政権の混乱ぶりをあらわにしました。ワグネルを率いたプリゴジン氏は侵略の「大義」を否定し「国防省が国民と大統領をだまして戦争を始めさせた」と
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▼ロシアが国の隠れみのとして利用してきた軍事組織との内部対立。その姿はプーチン政権の矛盾のひろがりとともに、力に頼る支配者のなれの果てをも示しているような気がします。