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ブランドのこと

2006年04月13日 | アパレル放談
先のブログでヨーロッパのメガブランドの事を否定的に書きました。
私の若いときの体験のトラウマによってメガブランドを否定的に書いただけで、ブランドを否定しているわけでは有りません。

ブランドは其の商品やサービスのIdentityを表するもので重要です。

私のアパレル時代の仕事もブランドビジネスが中心でした。

今の私の仕事も、ある意味において「インパナトーレ窪添」というブランドビジネスといえるでしょう。
「インパナトーレ窪添」というブランドのIdentityが重要で、大事にしていきたいと思っています。

私のアパレル時代のブランドビジネスはブランドといってもヨーロッパと日本のデザイナーのライセンスブランドでした。

当時のライセンスブランドは契約先のブランドのロイヤルティー(ブランドの知名度)を利用するという目的のものと其のブランドのデザイン、パターン、素材、カラー、縫製仕様やプロモーションなどのノウハウをトータルにライセンスするものとが有りました。

私は幸いにも後者のライセンスを多く担当する事が出来ました。

当時の日本の既製服業界(アパレルという用語は未だ無かった)は単品洋品の時代からトータルブランドの時代になるときでした。
先行するヨーロッパの技術と文化を、競って模倣・習得する時代でした。

それから時代が経過して、情報・通信や交通・物流がボーダレス化し、経済的にも同等となった今、ヨーロッパの商品がライセンスではなく、ブランド商品がボーダレスに交流する事になるのは当然のことでしょう。

数年前から、韓国の百貨店に昔日本にあったヨーロッパのライセンスブランドを多く見かけます。
(「昔の名前で出ています」という昔あった歌謡今日のように懐かしく感じるブランドです)

アメリカでも数十年前にヨーロッパのライセンスのブームの時代があったような記憶があります。

日本人もアメリカ人も韓国人もパリのサントノーレのブランドショップでショッピングしていました。
(いずれの国もコピー商品の路上店?を多く見かけましたが・・・)

それでは次は中国は?と考えられます。
既に始まっているのかも知れません。
中国は全ての流れを同時進行のスピードで行なう国といえるかもしれません?