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TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

GOIN' HOME~LAST NIGHT

2004-11-04 23:01:53 | TOTO&FUSION
TOTO XXの1回目、今日は最初の3曲について取り上げます。
1曲目「GOIN' HOME」。JOSEPH WILLIAMSの脱退に伴い、BOBBY KIMBALLを呼び戻して録音された幻の曲です。当時TOTOに再びBOBBYが加入か!というニュースがあったように思うのですが、このことだったんですね。PAST TO PRESENTリリースにあたり新曲として1989年に録音されたのですが、レコード会社により没にされてしまい、結局その後JEAN-MICHEL BYRONが加入したのはご存知の通りです。確かに終盤近くのBOBBYの声が上ずっていて、正式なボーカリストとすることに不安があったのも一因だったんでしょうけど。この時BOBBYが戻っていれば、90年代の不安定な状態はなかったかも知れないと思いつつも、逆にKINGDOM OF DESIREのような名作も生まれなかったんでしょうね。むしろこの時期にこの曲が表に出てくることのほうが、結果としてはタイムリーだったのかも知れません。
音的には現在のTOTOサウンドに非常に近い仕上がりになっていて、いわばこの後のTOTOの路線を代表する1曲になっています。私もこうゆうタイプの曲こそがTOTOだと思いますし。この曲も名曲です。ところで、この曲でも前任者のJOSEPH WILLIAMSが曲作りとコーラスで参加しています。やっぱり前のボーカリストがかぶるんですね...。ついでにJIM HORNもクレジットされています。
2曲目「TALES OF A MAN」。HYDRAのセッション時に録音された没曲です。コンセプトアルバムであるHYDRAの世界に見事にマッチした曲ですし、没にするには全く勿体ない曲です。HYDRAに収録されていたとしても何の違和感もないと思うんですが...。この曲はTOTO結成時には既に存在していた曲で、BOZ SCAGGSが「SILK DEGREES」制作の際にこの曲を取り上げようとしたものの、結局曲の一部を使った別の曲になったというエピソードがあります。それが名曲「LOWDOWN」です。テンポが全然違うのでわかりにくいかもしれませんが「TALES OF A MAN」の間奏部分が「LOWDOWN」のテーマになっています。
3曲目「LAST NIGHT」。「THE SEVENTH ONE」のセッションで録音されたメチャメチャポップな曲です。JOSEPHのイキイキとしたボーカルがとても印象的。確かにポップ過ぎてTOTOらしくない、という理由で没になったのもわからないでもないですね。やっぱりTOTOには脳天気は似合いません。
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TOTO XX

2004-11-03 23:52:45 | TOTO&FUSION
TAMBUリリースのツアーを行った後、TOTOとしての活動はほとんど休止状態になります。
STEVE LUKATHERのソロアルバムリリース、ツアーなどの活動はありましたがTOTOとしてはほとんど情報がなくなってしまい、ほとんどTOTOが忘れ去られようとしていた98年、突然TOTO XXが発表されます。TOTO結成20周年記念というこのアルバム、オリジナルの未発表曲を集めたモノでした。
言ってみればJEFFが叩く新曲ばかりが出てきたようなものですし、ライブでしか演奏されなかった曲や、ファンの間で存在は知られていながらアルバム未収録だった曲の公式収録など、昔からのTOTOファンにとっては感涙モノだったですね。
収録曲を大きく別けるならば、デビュー前後の曲、JOSEPH WILLIAMS在籍前後の曲、そしてSIMON PHILLIPS加入後のライブ音源ということになろうかと思います。(もちろんそれだけではないけど)JEFFの死後、TOTOとしての方向性が定まっていなかった時期でもあり、ある意味過去を振り返ることにより改めて今後のTOTOのあり方を探るきっかけになったのかも知れません。結成直後の曲なんか聞いていると、形式にとらわれない、本当にイキイキとした彼らの姿が思い浮かびます。
聴きどころ一杯のこのアルバムについて、しばらく続きます。
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TAMBUについて その2

2004-11-03 02:07:11 | TOTO&FUSION
せっかくTAMBUを引っさげてTOTOが復活というのに、マーケットは冷たいものでした。
既に米国本土では90年代に入り、AORの衰退と共にTOTOは過去のものになってしまっていたんでしょう。

お決まりですが、このアルバムの参加メンバーを書いておきます。
JENNY DOUGLAS MCRAE/JOHN JAMES/PHILLIP INGRAM/RICKY NELSON(vo)
JENNY DOUGLAS MCRAEはこれで3作連続のご参加です。もうほとんどメインボーカリストみたい。
JOHN JAMESもABSOLUTELY LIVEに引き続きの参加ですから、基本的にABSOLUTELY LIVEの成功をベースに制作されたのがこのアルバムということなんでしょう。
LENNY CASTRO/MICHAEL FISHER/PAULINHO DA COSTA(perc)
ゲストはこれだけですから、メンツとしても地味ですね。

メインボーカリスト不在、セールス的にも振るわず、このまま続けていくことに行き詰まりを感じたんでしょうか、このアルバムの後、TOTOは長い沈黙を迎えることになります。
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TAMBUについて

2004-11-02 00:22:48 | TOTO&FUSION
このアルバムについて語るのは実はちとつらいものがあります。
私にとってあまり印象に残っている曲がなく、影の薄い存在になっているんですね。
もちろん曲それぞれはいいんでしょうが、バリエーションに欠けるとでもいいましょうか、なんとなく同じような曲が多い気がします。
ただ、特徴としては、
・KINGDOM OF DESIREの路線をひきずりながらも、キーボードの音が前に出て来ている。
・今までになかったDRUM LOOPが使用されている。
・もちろんSIMON独特のドラム。
といったところでしょうか。
ピックアップするならまず「DRAG HIM TO THE ROOF」。ようやく1曲だけながらDAVID PAICHがボーカルをとっています。ただ、音が高いのでDAVIDらしくない声ですね。そしてサビのパートはLUKATHERのボーカルに交代します。個人的にはこのような1曲の中でボーカリストが交代する曲が好きです。やっぱりバンドですからボーカルが一人だけじゃ面白くない。ボーカリストが何人かいて、曲によりメインが代わるというのが、バンドとして醍醐味だと私は思ってます。そんな意味でもDAVID PAICHにはもっとがんばってもらいたい、と思います。
そしてインストの「DAVE'S GONE SKIING」。なんだか人をくったようなタイトルですが、面白い曲ですね。LUKATHERのCANDYMAN収録「PARTY IN SIMON'S PANTS」の続編みたいな曲です。何でもDAVID PAICHがスキーに行っている間に他のメンバーで作った曲だとか。DAVIDにスキーというのも全然似合いませんが、SIMONの2バス連打がDAVIDの重量級スキー(まるでザク?)を連想させてくれて一瞬ニヤリとしてしまいます。これもSIMONが加入したからこそ、の典型的な曲です。また、前作の「JAKE TO THE BONE」と比較してみるとドラマーの特徴の違いもよくわかります。JEFFのドラムはうさぎが跳ねてるような躍動感を感じますが、SIMONのこの曲でのドラムは持ち味の重戦車が地を這うような骨太さが感じられます。
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