TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

さよならホームライナー

2014-03-18 23:32:41 | 旅行記
しつこくもダイヤ改正ネタ…の最後。ということで、今回のダイヤ改正では地味な扱いだけど小生にとって直接的な影響のあった変化である「ホームライナー古河」の廃止について。
高崎線の「ホームライナー鴻巣」は先述の「スワローあかぎ」に衣替えしたのですが、その煽りを喰ってしまったのが「ホームライナー古河」。車輌運用の問題なんでしょうね、1本は普通列車に変更となり、もう1本は消えてなくなってしまいました。

「ホームライナー古河」、小生がこのさいたまの地に居を構えてから、時折利用していた列車なのです。当時はライナー券は310円、しかもタバコも吸える…ということで、自分へのご褒美というわけではないけど、ビールとつまみを買って特急車輌のリクライニングシートに座ってタバコ吸いながら酒飲んで家に帰れた、というのはそれはそれでみみっちくも天国だったのでした。

元々は東大宮の車庫に回送する特急車輌を大宮まで客扱いした国鉄~JRの小遣い稼ぎ策だったのですが、上記のような愉しみもあってサラリーマンには評判だったんでしょうね、市民権を得たもので、大宮止まりから古河まで延長されて、ついで仕事ではなくれっきとした列車に昇格したのでした。使用車輌も上野発としては変わり種だったもので、上野では通常見られない特急「あずさ」用の183/189系に185系の10両編成、そして急行「能登」の間合いのボンネット489系とか、趣味的にもなかなか興味深かったのです。

その後ライナー料金が500円に値上げされ、全車禁煙化という存在価値を揺るがす大事件や普通列車のグリーン車登場という大きな転機が訪れながらも、毎日ライナー券が完売するくらいの根強い人気を保っていたのです。
そして489系の廃車に伴い、一時期は485系で運転していた時期もありました…。

ところが急行「能登」の完全廃止に伴い、高崎線特急と同じ面白くもない185系7連に統一されて今に至っていたんですが、今回の高崎線特急の651系化に伴い、185系7連の定期使用を終了することになったんでしょうね…。

で、小生ここ数年この時期には廃止になる列車や車輌を対象に乗り鉄しに行っていたのですが、今回の改正ではこれといった対象もなかったのもあって、それではということでやはり身近であったこの「ホームライナー古河」に、終点の古河までグリーン車に乗るという平日版プチ乗り鉄を先週してきたのでした。ちなみに「ホームライナー古河」のグリーン車は普通車扱いとなっていて、ライナー券だけでグリーン車に乗れるというおトク列車でもあったのです。多分185系のグリーン車なんて今後乗る機会もないでしょうから、185系グリーン車乗り収め、の目的も含めて。

やはりG車とはいえ、そこは185系。この車輌が登場した頃から悪評だった窓が開く仕様だけに隙間風がヒュウヒュウと…。暖房入っているんだけど、寒々しいというか暖まらないというかなんというか。185系は今後窓の密閉された183/189系を駆逐して臨時列車用途に使用されるようになるんだけど、そこはサービス的にはどうなのよ、という評価は昔から相変わらずなのです。とはいえ座席は国鉄タイプの座席のモケットを張替えたモノだけに、重厚感のあるバネ入り座布団/背もたれの感覚は、なんとも懐かしく趣味的にはなかなか興味深かった1時間のプチ乗り鉄だったのでした。

それにしてもこの廃止によって、仕事を終えたサラリーマンの密かな?楽しみがなくなってしまったのは利用者としてはなんとも残念…。だったら普通列車のG車に乗れやとJR側は言うかもしれんけど、500円とはいえ普通列車のG車の2/3の値段でちょっとは手軽だったし、やっぱりそれなりの特急用車輌に乗るというところに意味があるわけで。
趣味的な意味も含めてなんだかつまんなくなっちゃったなぁ。

さよならホームライナー、さよなら小さな愉しみ。

今日の通勤音楽
KAZUKI KATSUTA / 勝田一樹
SPECTRUM / SPECTRUM
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