TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

真木栗ノ穴

2019-05-20 22:51:59 | Weblog
録りだめしてた映画を見たシリーズ。
今回は西島秀俊主演の「真木栗ノ穴」。

現実なのか幻想なのか、はたまた幽霊なのか。
隣の部屋の女性は幽霊なのか、それとも主人公の頭の中の幻想なのか。
でも、その女性に関わった運送屋に置き薬売りは死んだ。
ってことは現実にそこにその女性は存在した?
それとも運送屋も置き薬売りも幻想だった?
いやいや死んだ記事が新聞に載っていたし、この映画の中で恐らく最もマトモな存在であろう、女性編集者の前で電話で伝え聞いたことでもあるから、それは現実なんだろう。女性からもらったとする金魚も、女性編集者は見ている。
とはいえ主人公がいなくなったその部屋で女性編集者がその金魚鉢を見ると金魚はいない。中には死んだ運送屋のネームプレートが沈んでいる・・・水死を意味しているのか?もしかして金魚2匹は死んだ二人の男・・・?

隣室の男は女性が住んでいたとする部屋はず~っと誰もいない空き部屋だと言う。
その男にとっては、主人公が女性と会話している姿を何度も見ているが、主人公の独り言だと理解していたようだ。ってことは女性は主人公にしか見えない存在なのか?
そもそもきっかけはその空き部屋である隣室に届いた荷物から始まっている。そこはどう解釈すればよいのだろう。

もうすぐ取り壊されるアパート。
そのアパートに女性を案内したせむしの老不動産屋も同じような存在?
でも最後は普通にアパートの取り壊しを指示するやけに現実的な、リアルな存在に描かれている。
そのアパートの取り壊しが始まると再び主人公が現れるが、部屋の状態は物語の始まりの状態に戻っている。
そこで映画は終わる。

見ている者までもが混乱に陥ってしまうミステリーというかホラー映画。
ミステリーというといろんな伏線とかがあって、後で見返すとこんなのがあったのか、というネタが仕込んであったりもするもんなんだろうけど、この映画についていえば後から後から謎がふつふつと沸いてきて、とにかく気になって仕方なくなるのです。

もう一度最初から見たらなんかわかるのかな~。
いい映画かどうかはともかくとして、なんだかいろいろとハマってしまう、中毒性を感じる映画なのでした。

今日の通勤音楽
FOOTLOOSE / ORIGINAL SOUNDTRACK
CHROMATIC ROMANTIC / 松尾一彦
コメント
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