TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

コピーなのかカバーなのか

2012-11-18 22:10:47 | その他の音楽
最近購入したEMERSON,LAKE & PALMERのトリビュートアルバム、「ENCORES,LEGENDS & PARADOX」。
SIMON PHILLIPSが「TARKUS」その他を叩いてるってんで、こりゃ聴かねばならないということで買ったのです。
もちろんSIMON PHILLIPSだけじゃなくて、JOHN WETTONやGLENN HUGHESやDEREK SHERINIAN、JOHN NOVELLO、MARK ROBERTSON、GEOFF DOWNES等々…。ともかくこういう豪華なメンバーによるELPのカバーが聴けるのです…。てか、聴くにつけこれってカバーなのかな?というところが妙に疑問になってきたりして。少し前に買った「GIANT STEPS IN FUSION GUITAR」はいろんなギタリストがCOLTRANEの曲をフュージョンアレンジで、というコンセプトに加えて原曲がいかにそのミュージシャンらしくいじられているか、という点からしても立派なカバーアルバムと言えるんでしょうけど、このELPトリビュートについてはカバーというより…コピーだ!という気がするのである。
もちろん、それなりのアレンジやシンセによる音使いの改変、楽器構成の変更(「HOEDOWN」をバイオリンで演ったりとか)がされているだけに、WIKIPEDIA的な定義や、タイトルからすればトリビュートバンドであって、カバーアルバムなのはその通りなのかもしれないけど、でもやっぱり聴けば聴くほどカバーじゃなくてコピーだ、と思うのである。
…ELPは唯一無二の存在であって、誰がカバーしたとしてもELPの掌の上でしかない。変に解釈を入れ込んで曲をいじくるとELPじゃなくなってしまう。ELPトリビュートじゃなくなってしまう。むしろELPの否定にもなってしまうのではないか。それだけに、手を入れられる範囲がかなり狭く、カバーというよりはコピーに近い印象になってしまうのではないか、と。つまりはELPの完成度そのものが高すぎる、ということなんでしょうかね。
何気にELPの偉大さを思い知らされる、このアルバムなのでした。


ENCORES,LEGENDS & PARADOX~TRIBUTE TO ELP~
ROBERT BERRY(b,vo) TRENT GARDNER(keys,vo)JOHN WETTON/GLENN HUGHES/JAMES LABRIE (vo) PETER BANKS/MARC BONILLA/MARTIN BARRE(g) WAYNE GARDNER(b) JORDAN RUDESS/IGOR KHOROSHEV/MATT GUILLORY/ERIC NORLANDER/JOHN NOVELLO/MARK ROBERTSON/GEOFF DOWNES/DEREK SHERINIAN(keys)SIMON PHILLIPS/PAT MASTELOTTO/DOANE PERRY/MIKE PORTNO(ds) MARK WOOD/JERRY GOODMAN(strings)
コメント
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