江戸東京たてもの園の「大銭湯展」に行きました。
ここに移設されている「子宝湯」は常時公開されていますが、詳細な解説付きという意味で企画展だったようです(9/27に終了)。
日々、地元で、あるいは出先で積極的に銭湯に入ることを20余年続けている自分にとって、特別な珍しさはありませんでしたが、子宝湯は「保存して見せる」にふさわしい、銭湯の見どころを漏らすことのない立派な銭湯でした。
めっきり少なくなった番台(中野にもまだありますよー)。
一度座ってみたいものです。
小さな庭
出てみるわけでもないのですが、これが結構乙なのです。
籐カゴのある眺め
汗ばんだ服など、ロッカーに閉じ込めるよりカゴのほうがいいですね。
展示のために、ペンキ絵第一人者の中島盛夫氏が描き改めた富士。
浴室の真ん中にカランだけの「島」があるのも今や希少。現在は鏡とシャワー付きにリフォームされたタイプが一般的です。
九谷焼のタイル絵、男湯は牛若丸
女湯は「舌きり雀」と「さるかに合戦」でした。
そして女湯といえば赤ちゃんのハカリ。
銭湯の超ローカル広告は今でもあります。
これは実在したものを復元したのかな(あった中で、これが一番好き)
せっかく「たてもの園」なのに、唐破風屋根や折り上げ天井を取り上げていなくて御免なさい(撮り忘れ)。この日は雨天で「見上げる」ことを忘れたみたい。
自分が訪れた範囲だけでも、50以上の東京の銭湯が廃業しました。
展示物として立派な姿で残ることができた子宝湯を見て、人知れず壊されていった銭湯たちの墓参りをしたような気分になりました。